石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

映画

お嫁サンバでも歌っとけ〜映画『ラブソングに乾杯』感想(ネタバレ)

ヘテロフレキシブルな察してちゃんの既婚女性が、はずみで関係を持った女友達相手に未練がましく悶々とし続ける話。結末の叙情は悪くないんだけど、主人公の魅力は薄く、プロットも平坦過ぎ。

狙いはわかるんだがツメ甘し〜映画『マルガリータで乾杯を!』感想(ネタバレ)

新しさとステレオタイプの壮絶な齟齬 Netflixで鑑賞。思春期のホルモンと性欲を持て余す障害者女性ライラ(カルキ・ケクラン)が、わりと軽率に性とアイデンティティーの探求にいそしむ物語。欠点だらけのクィアな障害者を主人公に据えたところは新しいものの…

オフビートで残酷なラブストーリー~映画『ヴィクとフロ 熊に会う』感想(ネタバレ)

刑務所を仮出所した中年女性ヴィクは、同房で恋人だったフロを呼び寄せ、カナダの田舎で同居を試みる。しかしふたりの間には齟齬があり、やがて思わぬ悲劇が起きて……という話。一言で言うと「レズビアンが現実に追いつかれる話」だと自分は解釈しました。

オリヴィアとヴァイオラの百合エンド十二夜みたいな話―映画『ホタルの影と光』感想

疎遠だった弟に急逝された女性ルシアと、弟の婚約者だったマリアナ。悲しみと喪失感を分かち合ううち、ふたりは恋に落ち、そのうち予想外のことがわかって……という物語。家族の再生物語でもある、幻想的で面白いラブロマンスでした。

映画『コール・ミー・バイ・ユア・ネーム(原題)』トレイラーがあのピクサーアニメとマッシュアップ(非公式)

ゴールデングローブ賞3部門ノミネートのゲイ映画『コール・ミー・バイ・ユア・ネーム』のトレイラーの音声に、『モンスターズ・ユニバーシティ』の映像を合わせた独自トレイラーを作っちゃった人がいます。もうサリーがアーミー・ハマーにしか見えない。

ケイト・マッキノンの山羊演技がかわいいからみんな見て

アニメ映画『Ferdinand(原題)』で山羊の「ループ」の声を担当しているケイト・マッキノンが、ジミー・ファロンの番組で役作りについて語り、さらに即興で山羊ヴォイスを披露しています。

12月はクリスマスならぬ『キャロルマス』シーズン。アドベントカレンダーをどうぞ

トッド・ヘインズの傑作レズビアン映画『キャロル』はクリスマスシーズンの物語。Autostraddleが作った、クリスマスならぬ『キャロルマス』用アドベントカレンダーが楽しいです。

ゲイ少年のロマコメ映画『Love, Simon』オフィシャルトレイラー

17歳の隠れゲイ少年が主人公のロマンティック・コメディ、『Love, Simon』の公式トレイラーが発表されました。

今週の未紹介LGBTニュース(2017年11月26日)

CWクロスオーバー回でラッセル・トーヴィーがゲイのスーパーヒーローに ディズニーアニメに初の「男のプリンセス」誕生 関連記事 ゲイ映画『コール・ミー・バイ・ユア・ネーム』がインディペンデント・スピリット賞6部門ノミネート Facebookユーザのセクシュ…

ソニーが映画『コール・ミー・バイ・ユア・ネーム』のゲイ要素を隠して宣伝。瞬時にバレてツイート消去

ソニー・ピクチャーズUKが、ゲイものの青春映画『コール・ミー・バイ・ユア・ネーム(原題:Call Me By Your Name)』をあたかも男女の恋愛映画であるかのようにみせかける宣伝ツイートをし、瞬時にバレて批判されています。

壮絶・痛快・スタイリッシュ。女同士のセックスもいいよ―映画『アトミック・ブロンド』感想(ネタバレ)

シャーリーズ・セロン主演のスパイアクション映画。女性同士のラブシーンに余計な理由づけがなく、「したいからしている」感があって大変よかったです。アクションは壮絶にして痛快、色彩や音楽もスタイリッシュ。ただ、筋がわかりにくいのは残念。

「キスしていちばん楽しかった共演者は?」ケイト・ブランシェットの答えはもちろん……

2017年10月16日、ケイト・ブランシェットがエレン・デジェネレスの番組で「キスしていちばん楽しかった共演者は?」と質問され、一瞬であの人の名前を挙げました。

今週の未紹介LGBTニュース(2017年10月15日)

『ウィル&グレイス』S4E4にジェーン・リンチ登場 役柄はなんと…… 豪路面電車でレズビアンの手つなぎイベント開催 ゲイ少年が主役のロマコメ映画『Love, Simon(原題)』からカミングアウトデーのメッセージ 今年もシスヘテロがカミングアウトデーの横取りを…

これからスクリーンに登場するクィアなスーパーヒーロー9人(NewNowNext調べ)

NewNowNextによる、コミックを原作とする近日公開のTVシリーズや映画で、クィアな(少なくともコミックではそう描かれている)スーパーヒーローが出てくるものをまとめた記事が面白いです。

エマ・ストーンがビリー・ジーン・キング役のため筋肉を15ポンド増やしたトレーニングメニュー

映画『Battle of the Sexes』のビリー・ジーン・キング役のため、エマ・ストーンは純粋に筋肉だけで15ポンド(約6.8kg)増量したそうです。Women's Healthが、彼女の実行したトレーニングなどを紹介しています。

映画『トム・オブ・フィンランド』がアカデミー外国語映画賞フィンランド代表に

ゲイ・エロティック・アーティスト、「トム・オブ・フィンランド」ことトウコ・ラークソネンの愛と人生を描く映画『トム・オブ・フィンランド』が、2017年度(第90回)アカデミー外国語映画部門のフィンランド代表に選ばれました。

『キャロル』観ながら何食べる? 米Netflixでの配信開始に向けての提案あれこれ

レズビアン・テーマの映画『キャロル』が2017年9月20日より米Netflixで配信開始。Autostraddleによる、キャロルを家で鑑賞しながらどんな飲食物を楽しむかという提案が面白いです。

今週の未紹介LGBTニュース(2017年8月20日)

英映画『God's Own Country』新トレイラー 上半身裸のバイオリニストが『リトル・マーメイド』をゲイなフェアリーテイルに ションダ・ライムズが米ABCと袂を分かちNetflixと契約 余命宣告されたおじいちゃん、レズビアンの孫娘のプロポーズに動画で協力 「男…

大人になっても心が死なないブレックファスト・クラブ―映画『パワーレンジャー』(2017)感想

キャラクタの性的指向が理由で、ロシアで18禁にされた戦隊ヒーロー映画。その実態は、大変よくできた思春期ドラマでした。世界中で『ブレックファスト・クラブ』になぞらえられているのもさもありなん。セクシュアリティの描写も大正解だったと思うわ。。

ビリー・ジーン・キングのあの一戦をエマ・ストーン主演で映画化。『Battle of the Sexes』トレイラー

米国の女子テニス選手ビリー・ジーン・キングが1973年に戦った伝説の男女対抗試合を描く映画、『Battle of the Sexes』のトレイラーが公開されました。主演はエマ・ストーンで、共演にスティーヴ・カレル、アラン・カミングなど。

アシュトン・サンダースとジャハール・ジェローム(『ムーンライト』)がMTV Movie & TV Awardsで最優秀キスシーン賞受賞

米国で2017年5月7日(日)に開催されたMTV Movie & TV Awardsで、映画『ムーンライト』のアシュトン・サンダースとジャハール・ジェロームが最優秀キスシーン賞を受賞しました。

マイアミの通りが「ムーンライト・ウェイ」に改名 映画『ムーンライト』を称えるため

黒人ゲイの成長を描き、第89回アカデミー作品賞に輝いた映画『ムーンライト』の舞台は、フロリダ州マイアミ・デイド郡のリバティ・シティ。同映画を称え、リバティ・シティのある通りが「ムーンライト・ウェイ」と改名されるそうです。

映画『パワーレンジャー』(2017)がロシアで18禁に 理由はイエローレンジャーがレズビアン(?)だから

米/カナダの特撮スーパーヒーロー映画『パワーレンジャー』(2017)が、ロシアで18禁指定を受けました。原因は、メインキャラのひとり、トリニー/イエローレンジャーが女の子を、つまり同性を好きらしいと示唆する場面があるから。

実写版『美女と野獣』(2017)公開情報続報:マレーシアは完全版公開、クウェートは上映中止へ

実写版『美女と野獣』(2017)、ゲイ要素のためマレーシアで上映延期 ロシアで年齢制限(追記あり) - 石壁に百合の花咲くの続報。マレーシアでは結局PG13でのノーカット公開となり、一方クウェートの映画館チェーンは上映禁止を発表しています。

『カーミラ』のナターシャ・ネゴヴァンリスがファンズ・チョイス賞受賞 スピーチが感動的だよ!

アカデミー賞のカナダ版、カナディアン・スクリーン賞の第5回授賞式で、Webドラマ『カーミラ』のナターシャ・ネゴヴァンリスがファンズ・チョイス賞に輝き、クィアなコミュニティに向けたすばらしいスピーチを披露しました。

実写版『美女と野獣』(2017)、ゲイ要素のためマレーシアで上映延期 ロシアで年齢制限(追記あり)

脇役のひとりを公式設定でゲイとしたディズニーの実写映画『美女と野獣』が、マレーシアでゲイなシーンをカットされ、さらに上映延期となりました。一方ロシアはこの映画を16禁指定に。米国アラバマ州でも上映中止する映画館が出ています。

シャーリーズ・セロンが新作『Atomic Blonde』で戦いまくるわ女性とキス(以上のことも?)するわでもう大変(追記あり)

『ジョン・ウィック』のデヴィッド・リーチが監督する新作映画、『Atomic Blonde(原題)』のトレイラーが公開されました。見どころはシャーリーズ・セロンの激しいアクションと、女性相手のホットなキスシーン(たぶん、キス以上のこともしてる)。詳細は以…

大胆不敵な換骨奪胎、さすがパク・チャヌク!―映画『お嬢さん』感想

サラ・ウォーターズのレズビアン・ミステリ『茨の城』を、日本占領下の朝鮮を舞台に紡ぎ直した韓国映画。大胆なメリハリの付け方が楽しい、よくできたガールパワー映画でした。フェチ感あふれるエロスの表現もおみごと。ただし、セックス描写は一部凡庸。

実写版『美女と野獣』(2017)のキャラが公式設定でゲイに ディズニー映画で初

2017年公開予定の実写映画『美女と野獣』で、悪役キャラ・ガストンの子分ルフウがゲイという設定になっていることが発表されました。ディズニー映画のキャラクタがゲイだと公表されたのは、これが初めて。

映画『ムーンライト』がオスカー作品賞受賞 LGBTQ映画で初

日本時間で2017年2月27日、第89回アカデミー賞授賞式で、米国の黒人ゲイ少年の成長を描いた映画『ムーンライト』が作品賞に輝きました。LGBTQ映画が同賞を受賞したのは、これが史上初です。