石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

PCゲーム『リトル・ウイッチ・パルフェ』(工画堂スタジオ)レビュー

リトル・ウィッチ パルフェ コンプリートパック

リトル・ウィッチ パルフェ コンプリートパック

一般ゲーでここまでやるか! と唸らされる百合恋愛AVG

一見、よくあるお店経営ゲーム。しかしその実態は、女の子キャラ3人を攻略できる百合恋愛アドベンチャーというおそるべき作品です。男(王子様)とくっつくエンディングもひとつだけあるのですが、この際それは無視してあくまで女の子とのラブラブエンディングを目指しましょう。

攻略にかなり時間がかかるのだけが難点と言えば難点。しかし愛ある百合エンド(複数)は、苦労して見るだけの価値が十分にあります。「エロゲーは嫌だけど、一般ゲーならやってみたい」という方にお勧めです。

一般ゲーだけあって最大の萌えシーンはキスなのですが、それぞれ一枚絵がとても綺麗です。よくある欲望むき出しのキスとは一味違って、ラブラブでほほえましい感じ。しかし会話ウインドウで隠れる部分(ドラッグで動かせるんだけど)ではさりげなくパルフェが相手の胸に手を置いていたりして、うひゃーと思いました。狙ってますねメーカーさん。

お勧めはレネットとココット

攻略できる女の子は3人いるのですが、注目すべきはレネットとココットのキルシュ姉妹です。
フローレは攻略しても友情エンドっぽい結末しか迎えられませんが、この姉妹の方は恥ずかしくなるほどの甘々なエンディングが待ち受けています。レズゲ道を歩む者なら必見! でしょう。なんといってもこのキルシュ姉妹はとにかくキャラが濃い。ぼんやりさんの主人公パルフェと違って、最初から最後まで徹頭徹尾熱いレヅ道を貫いています。

ちなみに、そんなに想われているパルフェの方はというと、実は自覚がないだけで十分レヅくさいキャラなんですよこれがまた。そのあたりも、とても面白かったです。

定番セリフ目白押し

そんなわけでこのゲームで注目すべきはパルフェ・レネット・ココットの危ない言動ってことで絞っちゃっていいと思います。これを見るだけで、プレイする価値あり。百合物における定番中の定番セリフも目白押しで、レビュー用にメモを取りながら顔から火が出そうでした。あくまで非エロなのに、ここまでプレイヤーを悶絶させるシナリオというのは、素晴らしいの一語です。

唯一の難点

このゲームの唯一の難点を挙げるとすれば、システムのダルさです。お店経営部分に面白みがないというか、単純作業の繰り返しなんですよ。1年間お店経営しなくちゃいけないのに1月半ばで既に飽きてきます。もう少しシナリオを縮めて、イベントを増やして欲しいところです。フラグ立てもかなり複雑なので、攻略サイトを参考にしないと見たいイベントにたどりつくのは相当難しいでしょう。

ちなみに1クリアに30時間ぐらいかかるので、「適当にやって、ダメなら最初からやり直し」というワザは使えません。堅実にフラグを立てておけば、10月初旬ぐらいのデータをセーブしておいて、そこから全てのエンディングを見ることができるので、それが一番いいと思います。

あたし自身はノルマの100万ゴルダ稼いでさらにED確定した後なんか、ダルいので「寝たきりプレイ」してました。次のイベント日まで、ひたすらパルフェを寝かせとくの。そんなんでもなんとかなったから、時間のない方にはこの手がお勧め。

蛇足(おそるべしキルシュ姉妹)

蛇足なんだけど、ココットルートでパルフェをココットに譲ったレネットのセリフで、

「ふふっ、あの子は私の大切な妹なんだからね。不幸にしたら承知しないわよ」

ってのは「レネット、いいやつじゃん」と思ったんですが、その後に続く

「それと…。あの子、夜は激しいから覚悟しといた方がいいわよ。じゃねっ」(と言ってさわやかな笑顔で立ち去る)

というのはどういう意味なんでしょう。……やっぱり、そういうことなの!?

一瞬でいろんな妄想がビッグバンを起こしてしまって鼻血が出そうになりました。おそるべし、キルシュ姉妹。