石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

ドラマコンプレックス 松本清張スペシャル『指』の感想(追記)

※前回書いた感想はこちら
いいかげんしつこいと思うんだけど、後から気がついたことが何点かあったので追記。

  • うどんのシーンが変なわけ
    • 若い娘さんがあそこまで炭水化物をがつがつ食うほど腹を減らすのはなんか変*1
      • 「貧乏ゆえに飢えていた」とするなら、そこまで貧乏なのに外食してるのが変。
      • 自炊すれば、うどん一杯外食するお金で軽く一日分の食事が確保できる*2。女なら気づくだろそれぐらい。
  • レズバーのシーンが変なわけ
    • ボーイッシュバー(または、おなべバー)や観光バーとレズバーの区別がついていないからああいう描写(ボックス席でキャバクラ的な接客)になったんじゃないだろうか。
      • ボーイッシュバーや観光バーはノンケのおっさん相手に高い金が取れるから、キャバクラ形式で接客しても人件費が出る。でもレズバーの客層は100%女性(=貧乏)だから事情が違う。そのへんがまったくわかってなさげ。
    • レズの懐事情について無知すぎる
      • 「金持ちのレズ」という存在自体が形容矛盾だっつの。
    • それにしてもあの内装はひどい*3
      • いったいどんな人の妄想を映像化するとああなるんでしょう?
  • 話の年代自体が古いのかも
    • 舞台が昭和30年代とかならまだ納得行くぐらいの時代錯誤感だと思った。
    • 調べてみたら「指」が収録されている『水の肌』(新潮社)は昭和52年が初版。昭和50年代に、当時としてすら古くっさい発想で書いた……って感じなのかしら。

まとめると「発想がおっさん臭くかつ古臭いので、話に入っていけなかった」ってとこですね。やれやれ。
別に何もかもリアリズムに徹して作れって言ってるんじゃないのよ。フィクションなんだもん、変でも何でもおもしろければいいのよ。たとえば同じドラマでも『牡丹と薔薇』なんかは変でおもしろかった例よね。『真珠夫人』のタワシコロッケなんかもそう。でも、『指』は変でつまらなかった。そこがいかん、と言ってるんです。

*1:よっぽど体育会系の人なら話は別ですが。

*2:こういうことに気づかない人が『一杯のかけそば』で号泣したりしましたね昔。

*3:これについては、こちらの以下の表現が最も的確だと思いました。もー、「その通り!」と涙流して笑ったさ。

あんなっ!!!
病んだ文化財博物館みたいなっ!!!
カンチガイしたアジアンレストランみたいなっ!!!
おかしな宗教団体の本堂みたいなっ!!!
おどろおどろしいビアンバーはどこにもねーよ!!!!