石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

「憧れ」を描く森永みるくと「女の子同士の恋愛」を描く志村貴子

コミックとらのあなの「Webだよ。」(http://www.toranoana.jp/webdayo/index.html)というページの連載企画「NO COMIC NO LIFE」に掲載されていた、森永みるくさんと志村貴子さんへのインタビューがたいへんおもしろかったです。以下、特に印象的だったところを引用してみます。

まず、森永みるくさんのインタビュー。

(引用者注:『漫画の中に妄想をぶつけているところってあるんですか?』と訊かれて )そりゃもうありえない話だからみんな妄想ですよね(笑)。同人誌で男性同士のものも描いているんですけど、商業誌で百合を描いていて、どうして同性愛の話ばっかり好きなのかって言われたら、う〜ん、やっぱり憧れなのかなあって思います。

(『NO COMIC NO LIFE 第55回:森永みるく先生』http://www.toranoana.jp/webdayo/nocomic/ncomic55.htmlより)

続いて、志村貴子さんのインタビュー。

(引用者注:どういうところでマリみてに負けない感じなのかと訊かれて)百合っぽい関係を匂わせるとかじゃなくて、女の子同士の恋愛を描きますっていう宣言というか、読者の方に妄想で補完してもらうんじゃなく、もうこの子達はお互いのことが好きなんだっていうことをハッキリさせるようにしたいなぁ、と。

(『NO COMIC NO LIFE 第56回:志村貴子先生』http://www.toranoana.jp/webdayo/nocomic/ncomic56.htmlより)

同性愛をモチーフにした作品を「ありえない話」「憧れ」として描く森永みるくと、「この子達はお互いのことが好きなんだっていうことをハッキリ」させようとして描く志村貴子。そのへんが、ガチな人であるあたしが読んだときの印象の違いに影響してるのかも、とちょっと思いました。ちなみにみやきちによる両者の作品の感想は以下の通り。

一言で言えば、同性愛関係を外から眺めて憧れる視点で描いているのが森永みるくで、中まで入り込んで共感する視点で描いているのが志村貴子なのかも。どちらの作品により共感するかは、読み手の立ち位置によってすごく変わってくるんでしょうね、きっと。ちなみにあたしが『青い花』の方が好きなのは、あたしにとって女の子同士の恋は「憧れ」じゃなくて「ハッピーな現実」でしかないからです、たぶん。