石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

PCゲーム『雷の戦士ライディII ~邪淫の神殿~』(ZyX)レビュー

雷の戦士ライディII ~邪淫の神殿~雷の戦士ライディII ~邪淫の神殿~

ZyX 2007-06-15
売り上げランキング :

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

前作の欠点を解消した3DダンジョンRPG

これは面白い! 前作の欠点はことごとく解消されている上、ダンジョンRPGとしてのシナリオもよく練りこまれ、長さもやりごたえがあってちょうどいい感じでした。さらに、Hシーンにもたくさんのアイディアがつぎこまれていて楽しいし、何よりBDSMの扱い方がいいですね。単に苦痛を与える/与えられる「だけ」じゃないところが花マル。レズゲーとしてもSMゲーとしても楽しめる傑作だと思いました。

前作の欠点はすべて解消

まず、前作『雷の戦士ライディ ~破邪の雷光~』の不満点を簡単にまとめてみると、こうです。

  1. Hシーンが異様に短く、さらに芸のない擬音ばっかりなところ。
  2. RPGとして単調で、レベル上げ作業が面倒なところ。オートマッピングでないところも面倒。
  3. ライディが安直に男(敵)に股を開くところ。強いんだから雷で倒せばいいだろうに。

それが『雷の戦士ライディ ~邪淫の神殿~』では、このように改善されていました。

1. Hシーンについて

コマンド入力方式が採用され、かなり長い時間遊べるようになりました。描写も擬音だけではなく、地の文や台詞が効果的に使われています。おまけに、なんとアニメーションするんですよエロシーンが! 乳、揺れまくりですよ!(さすがに全部のHシーンが動くわけではありませんが)

その上、ライディと中ボス(当然、全部女性)の絡みだけでなく、街の女性たちとライディの行為というバリエーションもある上、アイテムを使って劇中劇としてのエロシーンをいくつか鑑賞することもできます。さらに、自慰という要素が加わったばかりか、それが後で戦闘シーンにも関係してくるという芸の細かさ。「ずっぷずっぷずっぷ」「あら? こんなところに鍵が」しかなかった前作とはすべてにおいて大違いで、たいへん面白かったです。

2. RPG要素について

前作ではいきなり塔の前で話が始まり、ライディはひたすら中ボスを倒しては上の階に上がっていくという単調そのものの展開でした。アイテムや武器も塔の中で偶然手に入れたものしか使えず、自分で工夫して装備を揃える楽しみはゼロ。ところが今回は「街」という概念が採用されたため、自分の判断で街に戻って休んだり、武器や防具を選んで買ったりできるようになっています。また、街で起こるいろいろな(エロエロな)イベントもたくさん用意されており、最後まで飽きませんでした。

攻略する場所も「屋敷」「ダンジョン」「神殿」と3箇所に増えた上、シナリオに工夫がこらされていて、終始わくわくしっ放しでした。思わぬところで苦境に叩き込まれたり、そこからまた頑張って這い上がったり、意外な再会があったりと、たくさんのドラマがあって楽しかったです。さらに、今回はオートマッピング機能完備のため、ストレスなくストーリーに集中することができました。

ゲームバランスも改善されています。前作では、「中ボスを倒しても、さらにしばらくの間黙々とザコを倒してレベル上げしないと、次の階で瞬殺される」というバランスになっており、うんざりしながらレベル上げをしたものです。ところが『淫邪の神殿』では、そこまで面倒なレベル上げをしなくても先に進めるようになっていたように思います。これは、ザコキャラの強さがうまく調整されている上に、効果音やグラフィックのパターンが増えて、戦闘そのものが苦痛でなくなっているということもあるんじゃないでしょうか。

3. ライディと男性キャラの関係について

鍵などと引き換えに男性キャラから身体を要求されるシーンが何箇所かあるのですが、今回のライディはそうそう安易に男性に脚を開いたりしません。基本的に男性または男性型のキャラに対しては挿入以外の行為と引き換えに鍵やアイテムをもらう、というパターンで話が進むので、「主人公が男と寝てたらレズゲーじゃねーよ!」とお思いの方もこれなら納得かも。(ただし、お話の最後の方で男性相手の被挿入シーンが1回だけあるにはあります。あれがなければ、『エロマンガなのに主人公は最後まで処女』という世にも稀な作品『チョコレート・メランコリー』にも匹敵する貴重なエロゲーになり得ただろうになー)

その他良かったところ

BDSMの扱い方

SMの扱い方がとても良かったです。特に、ライディが途中でMに目覚めていって、同意のもとでSM行為を楽しむようになるところが。BDSMってそういうものであって、単純に嫌がる相手に苦痛を与えるだけなんていうのは下の下だと思うので、こういった描写は嬉しかったなあ。

グラフィック

敵キャラの可愛らしさや負けポーズのエロさは相変わらず。ライディに倒された時の表情も、キャラによって「悔しい」「恥ずかしい」「照れてる」「クール」などさまざまで、楽しいです。また、全体的に躍動感あふれるCGが多く、「可愛い・エロい」だけでなく「かっこいい」絵でもあるところが非常にポイント高いと思います。

注意点いくつか

いくらライディが男と寝ないとは言っても、他の女性キャラが男性とのセックスを楽しんだり、男性に陵辱されたりというシーンは複数あります。あと、女性同士の行為にはディルドも登場しますし、SMシーンではスカ描写もいくらかあるので(モザイク入ってるし、『libido7 DVD』なんかに比べれば可愛いものですが)、そういうのが苦手な方はご注意を。

(2007年6月28日追記)うちの環境だけかもしれませんが、ボイスが音割れしていました。幸か不幸かフルボイスではないのと、プレイしているうちに慣れてしまったのとで個人的にはあまり気にならなかったのですが、音にこだわる方は自分の環境との相性等を調べてから購入した方が吉かもしれません。

まとめ

前作の欠点を綺麗に解消し、さまざまな面で大きくパワーアップした傑作だと思います。エロいわ絵は綺麗だわRPGとしても面白いわで、言うことなしです。18禁レズゲーといえばアドベンチャーばかりで飽きた、とお嘆きの貴兄/貴女におすすめ。