石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

『LIFE FORMS』(SOFTCHARM、茜新社)感想

LIFEFORMS (TENMA COMICS)LIFEFORMS (TENMA COMICS)
SOFTCHARM

茜新社 2006-05-15
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全編これロリレズエロ漫画

先日レビューした同作者さんの『WONDER SQUARE』と同じく、全編これロリレズエロで埋め尽くされた18禁短編集です。恋愛要素が薄く、自慰の延長のような絡みが多い点は『WONDER SQUARE』と共通していますが、その他の特徴としては以下の3点が挙げられると思います。

  1. 破瓜へのこだわり
  2. (人間の)男性性の不在
  3. 奇妙でユーモラスなオチ

破瓜へのこだわり

実に12本中8本の作品に破瓜シーンが存在します。それも、挿入されるものがせいぜいエンピツやたてぶえである『WONDER SQUARE』とは異なり、見るからにデカいものばっかりが使用され、出血の描写もあります。『WONDER SQUARE』との一番大きな違いはそこ。というわけで、♀♀漫画における破瓜シーンや痛そうなエロが苦手な方は回避推奨。

(人間の)男性性の不在

破瓜シーンが多いとは言っても、少女が人間の男性と交わるシーンはひとつもないのがすごい。男性器の介在するエロ自体は何度も繰り返し描かれるのですが、相手は人間とは似ても似つかないモンスターだったり、あるいは人工ペニスだったりで、とにかく「少女と人間の男性とのセックス」は徹底的に忌避されています。

人間の男性キャラもいることはいるのですが、彼らはお話の冒頭であっけなく頓死したり、途中で実は男性ではないことがわかったり、最初から性交に興味がなかったりというありさまです。ここまで徹底した「人間の男性性の不在」という作風は、非常に興味深いですね。

奇妙でユーモラスなオチ

ここがもっとも特徴的だと思いました。破瓜シーンが多いだけあって、一歩間違ったらただの陰惨なレイプ物にもなりかねない展開のものが多いのに、オチにはほぼ必ずあっけらかんとした奇妙なユーモアが漂っているんですよ。シュールだったりほのぼのだったりSFだったりと着地点はさまざまなのですが、ユアグローやジョナサン・キャロルのような、不思議な味のあるオチのつけ方だと思いました。

まとめ

「破瓜シーンは多いのに男性不在」「オチがダークにならない」という不思議な作風のロリレズエロ漫画でした。ツボな方はぜひどうぞ。