石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

『まじまじっく』(武藤鉄、茜新社)感想

まじまじっく (TENMAコミックス)まじまじっく (TENMAコミックス)
武藤 鉄

茜新社 2007-11-30
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オカズ要素多めのレズビアンエロ漫画

見習い魔法少女モニカとアルトの毎日を描くシリーズ物のエロ漫画です。同作者さんの『WET』(フランス書院)や『Squeeze』(フランス書院)と比べてストーリー性や秘めやかな淫靡さは薄く、代わりにより直接的な「オカズ」要素をぎっしりと詰め込んだ作品だと感じました。

「オカズ」要素のうちわけ

レズビアン要素は言わずもがな。ちなみに男女エロは皆無ですが、器具使用と貝合わせの頻度が高く、あんまり「指と舌」系ではありません。他の要素としては、ほぼ毎回放尿シーンがあり、そこにアナルとかふたなりとか双頭ディルドとか触手とか拘束とかがガンガン加わっていく感じ。

個人的には、各話で執拗に繰り返される放尿シーンが射精のメタファーにしか見えなくてあまり合いませんでした。「ちんこが生えてないだけで、これは実質ショタエロなのでは?」と思ってしまいましたよ実は。もっとも、こういうのこそがツボという方もいらっしゃるのでしょうし、結局は好みの問題だとは思いますけれど。

その他

モニカとアルトの衣装が可愛かったです。アルトが第一話で、ありがちなテンプレ魔法少女の服を「伝統(トラッド)って言うより古典(クラシック)ってとこね」と批評し、「今どきの魔女っ娘はこれくらいラディカルでアグレッシヴじゃないと……」と黒基調のちょっとエロいコスチュームに着替えてみせるところなんて、とてもよかった。

まとめ

淫靡さやストーリーの広がりよりも、オカズとしての役割を追求した一冊だと思います。女のコ自体は可愛い上、男性との絡みもないのですが、属性によって合う/合わないが分かれそうです。