石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

『EPITAPH(1)』(硝音あや、一迅社)感想

EPITAPH (1) (IDコミックス 百合姫コミックス)

EPITAPH (1) (IDコミックス 百合姫コミックス)

ゴスロリ少女ふたりの物語。今の時点では百合とも何とも。

百合姫コミックスの作品ということで、内容をまったく知らないままブランド買いしてみました。タイトルの"EPITAPH"とは「墓碑銘」の意。白と黒のゴスロリ衣装に身を包んだ少女「十和」と「アスタルテ」が、死者からの遺言を届ける「葬儀屋」なる仕事をつとめるというお話なのですが、正直、今の時点では百合とも何とも判別しがたいと思います。以下、箇条書きで簡単に感想など。

  1. 冒頭のカラーページはかなり意味深。でも、本編の方の百合要素は今のところ、頬の傷を舐めるとか、「ふたりで一緒にいられればいいの――…」という台詞が出てくるとか、その程度。
    • 恋愛というより姉妹愛や同志愛といった方向に進むんでしょうか。
    • とは言え、pp125-126はかすかに恋愛っぽいんですけど。
  2. 男性キャラは目が描かれない(目の部分はベタで塗りつぶされた影になっている)上、100パーセント脇役かつ悪役。
    • この点では、「男性(悪/加害者/無価値な存在)⇔少女(善/被害者/大切な存在)」という、一部の百合物によく見られる男性嫌悪的なパターンを踏襲していると言えるかも。
  3. アスタルテ(『茨の魔女』なる人物を探している)と十和(記憶喪失)の過去はいったい?
    • 「茨の魔女」の正体はだいたい想像がつくんだけど、そうなると十和との接点は何だろう。やっぱり姉妹愛路線に収束していくのかとも思うけど、今の時点ではまだ謎。

というわけで、まだ判断材料が少なすぎて、現時点ではこれが百合物かどうかはあたしには判別つきませんでした。2巻以降で十和とアスタルテの絆がもう少し深いところまで描かれて、1巻pp125-126の苦い恋っぽい部分がきめ細かく描写されていくようだと嬉しいなあ。あと、男性嫌悪全開の「少女最高、男は死ね」みたいな妙な路線に傾かないでくれるといいな、と思います。とりあえずは様子見ですね。