石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

『ひみつのアンジェリス』(松原あきら、角川書店)感想

ひみつのアンジェリス (角川コミックスドラゴンJr.)

ひみつのアンジェリス (角川コミックスドラゴンJr.)

最終話で突然百合方面に突っ走るコメディ

全寮制のカトリック系女子校を舞台に、乙女を助ける美少女戦隊「アンジェリス」の活躍を描いたお話です。途中までは完全に友情もの路線で「どこが百合?」と思っていたのですが、最終話を読んで腰抜かしました。なるほど、表紙や各話の扉絵の微妙ないちゃいちゃ具合は、この展開を暗示していたのか……! そうはいっても完全に恋愛と言えるほどの濃度には至らず、基本的には「濃い目の友情コメディ」として幕を閉じるんですけど、最終回のあのラブラブ度合いが楽しいので個人的にはオールOKです。

最終話のここが楽しい(ネタバレなし)

  • いつものアンジェリスのキメ台詞が、クライマックスで最大限の効果を発しているところ
  • メインカップルが、ただ甘ったるいだけの嘘くさい仲良し状態に収束しないところ
  • 最終ページ1コマ目の主人公の台詞と行動。あたしが腰抜かしたのは、ここです。

まとめ

途中まではライトな学園美少女戦隊コメディなのに、最終話で(もっと言ってしまうなら、最終ページで)突然百合メーターが振り切れそうなラブラブ度に突っ走るというユニークな漫画。女子校が舞台であるにもかかわらず、アマアマなだけの頭の悪そうなお話には決してならないところもよかったです。この漫画は1巻で完結だそうですが、できればもっと長く続けてほしかったなー。