石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

『春うららかに萌ゆる日々』(織倉まこと、蒼竜社)感想

春うららかに萌ゆる日々 (プラザコミックス)

春うららかに萌ゆる日々 (プラザコミックス)

ストーリーを捨てたレズビアンエロ漫画

主人公の少女「萌」の対内の「天界の卵」をめぐって天使と悪魔が争奪戦を繰り広げるお話、と書くと一見まともそうなのですが、実はストーリーはないも同然。ヤマもオチもなしで、毎回ひたすら女性同士のHシーンが展開されます。電波具合で言うと、同作者さんの『みこれっと』と『宵闇Doll's Party』のちょうど中間ぐらい。コマ割り等が漫画らしくなっている分『みこれっと』よりは読みやすいし、割り切ったエロ路線という点では『宵闇Doll's Party』より潔いかと。ただし、器具&ふたなりありなので、苦手な方はご注意を。

エロいことはエロいんだけど

ストーリー皆無でひたすらまぐわっている(非18禁なのに)のはいいんですが、変なところでお話がぶった切られたり(相手を拘束していろいろやりかけたところで唐突に話が終わり、次の回でも続きはなしとか)、辻褄が合わなかったり(緊縛されていたはずのキャラが、数ページ後には何の説明もなく縄を解いてフツーに服を着てたりとか)するので、そのたびに頭の上にどでかいクエスチョンマークがはりついてしまって疲れました。エロいことはエロいんですが、全体的に「ページ配分を無視して描きたいシークエンスをひたすら紙の上に展開し、紙数が尽きたらそこで強引に終わらせる」みたいな描き方なところが下げ。

あと、前述のように器具やふたなりが登場するのですが、どちらも他のエロシーンとの差異があまりない淡々とした描き方なので、果たしてこれで器具スキーやふたなりスキーの方が納得するのか疑問です。このへんは非18禁の限界なんでしょうか。それとも、描きたくないのにアンケート等のために無理やり入れたシークエンスなんでしょうか。

まとめ

ストーリーを捨てる潔さがある割に、エロ展開の盛り上げ方は今ひとつ。エロ絵の枚数自体は豊富なので、前後関係無視で絵だけ楽しめればOKな方には向いているかと思います。