石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

『雑貨屋とゆう名の博物館』(茶々木紀之、茜新社)感想

雑貨屋とゆう名の博物館 (にんじんコミックス)

雑貨屋とゆう名の博物館 (にんじんコミックス)

双頭ばっかと思わせておいて、最終回にはちゃんと愛が

ちょっと古い(初版はメディアックスから1994年に出てます)18禁レズビアンエロ漫画。うさぎ耳の主人公「みゆき」と、牛娘「ジル」、猫娘「リン」などがひたすら絡みまくるというケモナー向けの作品です。エロ部分は双頭ディルドばかりで単調だし、股間描写は「そこに穴は開いてません」で書いたのと同じ問題をはらんでいるし、ノリが軽すぎてあんまりラブくないしで、うーむと唸りながら読んでたんですよ、途中までは。が、最終回ではみゆきとジルとの愛がしっかりと描かれていて、終わりよければすべてよしな気分になってしまいました。というわけで、判断が非常に難しい作品ですね、これ。

『雑貨屋とゆう名の博物館』のエロ描写について

男性はひとりも出てこないんですが、器具使用シーンが異様に多いです。特に双頭ディルドは全8話中6話に登場しており、「指と舌」派の皆さんはこの時点でもう涙目かと。あと、エロ漫画にありがちな、「ありえない位置に膣口がついている」という描き方にも疑問を感じます。陰唇の描き方とかはねちっこい(しかもメディアックス版だと無修正)のに、どうしてこうポジションが変なのか謎です。

最終回のラブさについて

以下は、最終回クライマックスでのみゆきとジルの会話。

みゆき「ねえジル!? 女同士って不毛だと思わない?」

(中略)

ジル「…別にいいじゃない!? あたしはみゆきを愛してるんだもの!! (中略)不毛ってのは愛のないことなのよ♥」

愛してると言われて照れるみゆきの表情とか、「不毛ってのは(略)」と言い放つジルの雰囲気とか、非常にラブいんですよこれが。これだけでもう他の欠点はどうでもいい気分になってしまいました。ちなみにこの後に描かれる最終回のオチも、さわやかでよかったです。

まとめ

ケモナーで双頭属性があり、なおかつ股間描写が多少変でも気にされない方ならストライクゾーンど真ん中の作品なのかもしれません。逆に言うと、そうでない方にはやや厳しいかと。ただし最終回のラブ度は高く、そこは一見の価値ありだと思います。