石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

『毎日がWONDER LAND』(えびふらい、富士美出版)感想

毎日がWONDER LAND毎日がWONDER LAND
えびふらい

富士美出版 1995-02
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猫耳豊富なラブラブレズビアンエロ漫画

「ねこみみのまんがが全体の1/2、レズまんがが3/5」(『あとがき』より)という構成の、18禁エロ短編集。猫耳の女女エロが豊富に出てくるので、お好きな方は必読かと。コミカルでラブラブな作風と、女のコ同士の愛情や欲望がしっかりと描き込まれているところがとてもよかったです。

女のコ同士の愛と欲望について

いくら……気持ちいいことでも うさぎちゃんじゃなきゃ…嫌だもん

上記は表題作「毎日がWONDER LAND」第2話の猫耳娘の台詞です。これですよこれ。好きでもないのに場当たり的に絡んで終わりとかではなくて、「この人が好き」という熱い感情がきちんと打ち出されているところがいいんですよ。

そうは言ってもエロ漫画ですから、たとえば「夕焼けの見える場所」なんかでは「幼女が出会ったばかりの人(というか猫耳少女)に犯される」というシチュエーションなんかも出てきはします。でも、そこにもやっぱり愛はあるんですよ。猫耳少女は幼女が嫌がることは結局しないし、ほのぼのしたオチでは、幼女は幼女で「ねこさん」(と、ねこさんが与えてくれる快楽)を気に入っていることが伝わってきます。また、母娘ものにしても、背徳だの凌辱だのといった気配はゼロで、ポイントはあくまで愛と快楽の共有にあります。こういった、「女性同士の好き感情や欲望をとても大切に扱う」という作風がとてもいいと思いました。

コミカルでラブラブな作風について

♀♀話ももちろんそうなのですが、全体の2/5を占める男女エロ物もまたコミカルで楽しいです。たとえば、ミリオタの彼氏の気をひくために軍服を着て誘惑する少女(『コレクターに愛の手を』)とか、牛乳を飲んで豹変し、破壊王と化す男(『THE災難'91』)とか。また、一見同意なしの一方的行為のようで実はラブラブ和姦な「お祭り後日の夜」なんかも面白かったです。基本的に、男女物であれ女女物であれ、合意のないセックスが描かれないところがこの1冊の最大の特徴かも。鬼畜系がお好きな方には向きませんが、ラブくて明るいエロ漫画が好みな方にはすんごくおすすめです。

まとめ

明るくてラブラブで、猫耳愛とレズビアンエロスにあふれた短編集。1995年の作品ですが、少しも古さを感じさせません。おすすめ。