石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

PCゲーム『淫触の退魔巫女 楓』(EROTICA BLACK)レビュー

淫触の退魔巫女 楓淫触の退魔巫女 楓

EROTICA BLACK 2008-05-23
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触手&疑似ふたなり中心のレズゲー

歩き巫女の「楓」と抜け忍の「アヤメ」が、金持ちのヒヒジジイの家で触手生物に苛まれるという凌辱AVG。絡みの大半は女性同士で、触手エロ及び触手を股間に装着しての疑似ふたなりエロの比率がとても高いです。面白い点もいくつかあるのですが、主人公が全般的にヘタレすぎるのと、キャラクタの表情がまったくエロくないところが大きなマイナスポイント。レズゲー属性の他に「触手・ふたなり・寝取られ・孕ませ」属性を強く持つ人で、なおかつ絵柄が好みに合う人向けだと言えましょう。なおCGは差分無しで計20枚、男との絡みも多少ありです。

触手&疑似ふたなりエロについて

女性同士のHシーンで、「指と舌」主体なのは序盤の1箇所だけ。あとはほとんど触手&疑似ふたなりエロです。特に中盤以降は、触手の一部を股間に装着して疑似ペニスとして使うふたなり系のエロ一色。この疑似ペニスは射精もするし、楓もアヤメもセックス中に大興奮で男性器の名称を連呼していたりするので、「とにかくレズゲーにちんこはいらん」という主義主張の方にはけっこうな地雷かもしれません。

ただ、疑似陰茎という設定をうまく使って、寝取られも孕ませも全て女性間で行うというところは非常にユニークだと思いました。「ヒヒジジイに拉致された妻がアヤメの触手陰茎に犯されるのを見ながら狂ったように自慰する夫」なんていう、二重三重に屈折したエロ表現が出てきたりするんですよ。あと、孕ませ要素についてはTRUE ENDでもBAD ENDでも重要な役割を担っており、これはちょっと面白いと思いました。

その他面白かった点について

アヤメの口癖がちょっとした伏線になっているところがナイス。あと、サブキャラのサラもよかった。初々しくて可愛いし、TRUE ENDではいいとこ取りというちゃっかり具合がいいんですよ。なんだかんだ言って全員いちゃいちゃラブラブなTRUE END自体もよかった。

今いちだった点について

まず、絵が致命的にエロさに欠けること。アップばかりで全体像がわかりにくい上に、イキ顔が「白眼を向いて舌を突き出したキモ顔」か「ギャグタッチの顔」の2種類しかなく、ぜんぜんエロティックじゃないんです。あと、差分ばかりで絵的に退屈ということもありました。もう少し構図をガラリと変えるような演出があってもよかったのでは。

また、主人公がヘタレすぎて魅力に欠けるところも今ひとつ。実際、楓が格好いいのはクライマックスの口上ぐらいなもので、その口上にしても正真正銘「口だけ」なんですよ。巫女剣士という設定はどこへやら、ラスボスをぶっ倒すにあたっていいところを全部アヤメにかっさらわれるという情けなさはどうかと。序盤はともかく起承転結の「転・結」ぐらい、もう少し主役に花を持たせた方が話が盛り上がったのではないかと思います。

まとめ

レズゲーでありながら「触手ふたなりゲー」の要素がたいへん強いゲーム。エロ度の低い絵柄や主人公のへなちょこ具合はマイナスですが、ちょっとした伏線やサブキャラのサラ、そして愛あるTRUE ENDは良かったです。触手ペニスという設定を生かした独特の展開は好みが分かれるところでしょうが、「触手・ふたなり・寝取られ・孕ませ」等に属性のあるレズゲーマーさんにはいいんじゃないかと思います。