石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

女装で登校したゲイ生徒、学校を早退させられる

米国フロリダ州で16歳のゲイ生徒Justin Reynoldsさんが女装して登校したところ、学校側から早退させられてしまったというニュース。彼は前日にあらかじめ「女装で登校する」と教師に連絡してあり、その教師からは「クラスメイトたちにゲイとトランスジェンダーの権利について話してもよい」と許可をもらっていたとのこと。当日の級友たちの反応も上々で、彼は喝采とハイファイヴ(片手を高く挙げて合わせるアレね)をもって迎えられたそうです。Reynoldsさんが、2002年にカリフォルニアで殺された10代のトランスジェンダーGwen Araujoさんをたたえる発言をしても、非常に好意的に受け止めてもらえた模様。

でもね。それにもかかわらず、Reynoldsさんは校長と副校長から「話がある」と呼び出され、その日の残りの授業から排除されてしまったんだそうですよ。校長は「懲罰的な会話をしたわけではありません」と述べてはいるんですが、釈然としないものがあります。ちなみにこの学校(Dunnellon High School)は、かつてReynoldsさんがGay-Straight Alliance(LGBTと異性愛者が共に活動して、学校を多様なセクシュアリティとジェンダー・アイデンティティの生徒たちにとって安全な場所にしていくクラブ)を作ろうとしたとき、彼のアイディアを潰してしまったという過去があります。

この学校があるマリオン郡の学生行動規定(という名前のハンドブックがあるんだそうです)には、「生徒は自分のジェンダーの服装規範を逸脱してはならない」と書かれているんだとか。なんと時代錯誤な。こんな規定を信奉している大人たちより、今回の件で取材に対して

「どうしてそんなに大騒ぎするのかわからない」(Tyler Brightmanさん/15歳)

「(訳注:女装を)笑うのなんて幼稚な人だけよ」(Tesha Rainsさん/16歳)

と答えている当の生徒たちの方が、よっぽど物事がよくわかっているように思います。Reynoldsさんが語っているとおり、「自分のジェンダー以外の服を着ることぐらい、たいしたことじゃない」はずなんですから。