石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

イラクで殺害されたゲイ男性の数、25人に

Iraq’s Newly Open Gays Face Scorn and Murder - NYTimes.com

聖職者の発言を機に、バグダードで6人のゲイが殺される - 石壁に百合の花咲く」の続報です。

6人どころの騒ぎではありませんでした。ニューヨーク・タイムズの上掲の記事によると、この2ヶ月間にイラクのバグダード県Sadr市で殺害された同性愛者と思われる男性の数は25人。ほとんどが射殺されており、1発でなく複数の弾丸が撃ち込まれた死体もあったとのことです。

また、同性愛の弾圧を呼びかけているのは宗教家だけではありませんでした。Karada地区の警察署のMuthana Shaad警部補は「同性愛は違法で不快なもの」と語り、ここ4ヶ月の間、警察官たちが「街を綺麗にし、乞食と同性愛者を排除する活動」に従事していると言っています。彼によると、ゲイ男性が逮捕され得るのは性行為を目撃されたときのみですが、警察はゲイたちを「コーヒーショップで一緒にいてもいけないし、街を一緒に歩いていてもいけない」として追い払っているとのこと。

ちなみにイラクのゲイとレズビアンは長年シーア派とスンニー派の両方の暗殺者集団のターゲットになっているのですが、警察は最近のSadr市でのゲイ殺しのほとんどはゲイの家族たちによるものと判断している模様。被害者の家族たちが捜査への協力を断り、遺体の返還も求めていない、というのが判断根拠です。なお、今までのところ、これらの殺人事件に関して逮捕者はひとりも出ていません。また、この市ではゲイたちが殺されるのみならず、同性愛者行きつけのカフェが燃やされたりもしています。

親しい友人3人を殺されたゲイのBasimaさんの言葉が、胸に迫るわ。以下、要約&意訳。

この2週間で親友が3人殺されました。ここは危険だから、とSadr市から離れたカフェに行こうとしていたのに、そこに行く途中で殺されたんです。私も一緒に行く予定だったのですが、たまたま行かなかったのが幸いしました。

Basimaさんはこの2ヶ月でゲイコミュニティから姿を消したゲイ男性を少なくとも20人は知っていたそうです。のちに、彼らはそれぞれ死体となって発見されました。ついに親友3人が殺された後、Bashimaさんは1週間ずっと家の中に籠っていたとのこと。

……「6人殺された」なんて、完全に氷山の一角だったわけですよ。いったい今はなに時代だ。どうすりゃいいんだ、これ。