石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。

米AmazonがLGBT関連書籍を「検閲」?

米Amazonがここ数日でLGBT関連書籍を一斉に売り上げランキングから除外してしまい、著者やユーザから不満の声が上がっているというニュース。ゲイ小説の著者であるMark R. Probst氏がメールで問い合わせたところ(以下拙訳)、

お客様全体のことを考慮に入れた結果、弊社は「アダルト」商品をいくつかのサーチおよびベストセラー・リストから除外いたしました。売り上げランキンクはこれらのリストをもとにして生成されるため、アダルト商品は売り上げランキンクからも除外されています。

という回答が返ってきたそうです。しかし、現状では、"Playboy - The Complete Centerfolds"(雑誌「プレイボーイ」の見開きヌード写真集)のような本が堂々と売り上げランキングに顔を出している一方で、LGBT生徒のための大学ガイドブックなど、まったくアダルト関係でないセクマイ本がエロ本扱いされてリストから外されるというおかしなことになっています。また、フィクションに関しても、『ブロークバック・マウンテン』や『孤独の井戸』などの小説がランキングから消されている、と指摘されています(これ、実際に確かめてみました。4月13日現在、確かに消されてました)。著者名やタイトルを直接入力して検索すれば商品にたどりつけますが、トップセラー・ランキングを眺めてこれまで知らなかったLGBT本の存在を知るということは、もはやできません。顧客にとっても本の著者にとっても、百害あって一利なしです。

ちなみにこのようなランキング改ざんのおかげで、4月12日日曜日の時点で、米Amazon全体のサーチで"homosexuality"と入れて検索すると、1位に出てくるのは『子供の同性愛を阻止するための親へのガイド』("A Parent's Guide to Preventing Homosexuality")なる偏見たっぷりの本になってしまっているとのこと。これもついさっき試してみたんですが、やはり同じ本が出てきました。

なんだか不気味なものを感じます。これが差別でなくて何だと言うのか。引き続き、米Amazonの今後の動向を注意して見守りたいと思います。