石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

ウガンダの反同性愛キャンペーン、今や「フルスイング」に

2009年4月19日、ウガンダのタブロイド紙「The Red Pepper」が、同国の同性愛者(複数)を顔写真入りで糾弾したというニュース。糾弾記事の書き出しの文句がまたすごい。

これはおそるべき調査書類であり、胸をどきどきさせるようなセンセーショナルな傑作記事であって、われわれの愛する神聖な社会に西洋の悪を故意に持ち込んだ恥知らずの男達と厚顔な女達を広く公開するものである。

同記事はさらに、同性愛者たちの名前や外見的特徴、職場や住居の場所、恋人、事実無根の罪状や違法なゴシップなどについて書き立てています(こちらで記事そのものの拡大画像が見られます)。同紙は2007年にも「ホモの恐怖("Homo Terror")」なる記事で反同性愛キャンペーンを繰り広げているのですが、今回はこの記事だけにとどまらず、「次の日曜日には『ホモたちについてあなたの知らないもっとショッキングなこと』("more shocking things you don’t know about Homos")を報道する」と予告しています。

ちなみにウガンダでは、去る4月15日に政府が「ユニセフやアムネスティ・インターショナルはウガンダ国内にホモを広めようと("promote homos")している」と非難するなど、同性愛嫌悪を持ち出して排他主義を正当化するという事態も起こっています。まさしく、国をあげてのフルスイングのホモフォビア。「The Red Pepper」はウガンダの反同性愛キャンペーンのチアリーダー的存在であり、過去にはこうしたキャンペーンのために無実の人が逮捕されたり拷問を受けたり国外追放になったりしているというだけに、同紙が次の日曜日に何をするつもりなのかたいへん気にかかります。続報が入り次第、また新たなエントリを上げたいと思います。