石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。

ジョージア州の11歳男子、ホモフォビックないじめに耐えかね自殺

米国ジョージア州で、11歳のJaheem Herreraさんがホモフォビックないじめに耐えかねて自殺したというニュース。彼は学校で「ゲイのチクリ屋」と呼ばれて毎日いじめられ続けたあげく、自室で布ベルトで首を吊りました。死体を発見したのは彼の10歳の妹。Jaheemさんの親友によると、「彼は学校の教職員にいじめについて訴えるのに疲れてしまった。教職員たちは何もしてくれなかった」とのこと。

上記Advocate.com内の記事にもありますが、アメリカでは最近、反同性愛的ないじめによる子供の自殺が相次いでいます。たとえば今月6日には、マサチューセッツ州のCarl Joseph Walker-Hooverさん(11歳)が延長コードで首つり自殺しました。詳細は以下。

Carlさんの自殺の原因は、学校でゲイと呼ばれていじめられ続けたこと。彼の母親が何度も学校に苦情を申し立てていたにもかかわらず、学校は何らいじめを止める策を講じなかったんだそうです。

さらにオハイオ州でも、Eric Mohatさん(17歳)の例があります。

Ericさんは学校で「ゲイ」「オカマ」「変態」「ホモ」などと呼ばれ、教室でも廊下でも絶えず悪口を言われたり、からかわれたり、脅されたり、押されたり、殴られたりしていたとのこと。彼が自殺した日には、それまで彼をいじめていた生徒のひとりに「家に帰って銃で自殺しろよ。お前がいなくても誰も寂しいなんて思わないぜ」と言われたんだそうです。で、彼は本当に父親の銃を持ち出し、部屋に鍵をかけて、自分の頭を撃ってしまいました。第一発見者はEricさんの姉で、救急車を呼ぶも手遅れでした。

学校側(より正確には、校区のcommunications directorのMaynor氏)はこの件に関して、「いじめの問題はなかった」と主張しています。しかし、Ericさんは生前数学教師のThomas M. Horvath氏にいじめの事実を訴えていたし、自殺した当日に嫌がらせを言われたのも、このHorvath氏の目前で起こった出来事だったとのことです。

実は今年の4月14日、CNNがこうしたホモフォビックないじめの問題を取り上げ、Carl Joseph Walker-HooverさんとEric Mohatさんの死について特集を組んだばかりです。これは非常に真面目な特集であり、LGBTサイトではおおむね高い評価を得ています。にもかかわらず、それからわずか数日後に新たな自殺者が出てしまったわけです。ちなみに、これら3つの事例に共通しているのは、「学校は何もしてくれなかった」ということ。これはLGBTの生徒たちのみならず、実はストレートの生徒たちにとっても非常に危険な事態だと思います。

“You do not have to identify as gay to be attacked with anti-LGBT language,” said GLSEN Executive Director Eliza Byard.

“From their earliest years on the school playground, students learn to use anti-LGBT language as the ultimate weapon to degrade their peers. In many cases, schools and teachers either ignore the behavior or don’t know how to intervene.”

(引用者拙訳)「ゲイとアイデンティファイしていなくても、LGBTを罵る言葉で攻撃されることはあるんです」と、GLSEN(the Gay, Lesbian and Straight Education Network)のEliza Byard取締役は語る。

「生徒達は、低学年のうちから、LGBTを罵倒する言葉は友達を侮辱するには最高の武器だと学校の校庭で学んでしまいます。多くの場合、学校側や先生方は、子供たちのそうした振る舞いを無視するか、介入できずに手をこまねいているかのどちらかです」

Jaheem Herreraさんの場合はわかりませんが、少なくともCarl Joseph Walker-HooverさんとEric Mohatさんは、ゲイと名乗ってはいませんでした。それでもこのような痛ましい結果になってしまいました。もはや「マイノリティは大変ねー」とか言ってる場合ではありません。ホモフォビックないじめを放置しておけば、ターゲットにされたら最後、誰にでも危険がふりかかります。いじめとあらばすぐ隠匿し、テレビの「ホモネタ」「オカマネタ」でゲラゲラ笑っている日本人も、アメリカのこの状況を決して笑えたものではありません。「LGBTだとみなせばいじめ放題」という状況は、一刻も早く改善しなければならないと思います。