石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

トランス女性を消火器で殴り殺した男、終身刑に

米国コロラド州で昨年7月にトランスジェンダー女性Angie Zapataさん(18)を撲殺したAllen Ray Andrade被告(32)が、4月22日水曜日に仮釈放なしの終身刑を宣告されました。

調べによるとAndrade被告はゲイ向けのウェブサイトでZapataさんと知り合い、約3日間一緒に過ごした後、消火器でZapataさんを殴り殺したとのこと。Andrade被告の弁護人は、「犯行は相手がトランスジェンダーであることに気づいてキレてしまった(snapped)ために起こったもの」と主張していましたが、そもそもZapataさんは女性として生活していることを隠していなかったという証拠があり、結果、ヘイトクライムによる第一級謀殺として上記の判決になりました。

ちなみにAndrade被告は獄中でZapataさんのことを物のように"it"と呼び、反省の色はないようです。こちらのニュースによると、彼は獄中からガールフレンドにかけた電話の中で「ゲイの連中は死ななきゃならない」「金をくれれば俺の話を売ってやるよ。5万ドルでな」などとしゃべっており、その録音テープも判決の決め手になった模様。

なお、コロラド州がヘイトクライム法にジェンダー・アイデンティティの項目を付け加えたのは2005年。この事件は、同州でこの法律がトランスジェンダー絡みの事件に適用された最初のケースなんだそうです。