石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

『まん研(2)』(うおなてれぴん、芳文社)感想

まん研 (2) (まんがタイムKRコミックス)

まん研 (2) (まんがタイムKRコミックス)

百合ネタは陰を潜め、「同人あるあるネタ」漫画に

学校の漫画研究会「第2まん研」を舞台に繰り広げられるオタクネタ4コマ。百合ネタは1巻よりさらに減り、全身タイツなどの一般に通じやすいギャグも減り、ひたすら「同人あるあるネタ」に力点を置いた漫画と化しています。1巻ではかなり百合萌えな人(同性愛者ではないんですが)だったしいなも、2巻では興味の方向はほぼやおいと男女カプに向かっており、もはや百合ギャグ目当てにこの漫画を読むことは難しいかと。

一応「百合」が話題になる回も1回だけあることはあるんですが、ここでの百合とはあくまで同人的な妄想の産物であり、

第一の部屋には異界への扉があってドワーフが様子を見に来てるのかも

という(p. 98)のと同じくらい現実離れしたファンタジックなこととしかとらえられていません。というわけで、もはや微百合漫画として読むことすら無理だなあ、これ。絵柄は相変わらずキュートなんですが、この絵柄での女のコ同士のあれこれが目当てなら、同作者さんの『魔法使いしかっ!』を読んだ方が無難かと思います。