石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

『はやて×ブレード(13)』(林家志弦、集英社)感想

『はやて×ブレード』13巻 ドラマCD付特装版 (ヤングジャンプコミックス)

『はやて×ブレード』13巻 ドラマCD付特装版 (ヤングジャンプコミックス)

ついに頂上戦。玲×紗枝ペアの絆が白眉

乙女と乙女のチャンバラ百合コメディ、第13巻。玲×紗枝ペアVSひつぎ×静久ペアの頂上戦に向かって駆け足で進んで行く1冊でした。状況説明が多い分、いつものドツキ漫才風ハイテンションギャグは控えめ。またバトルも数ページのみで、正直ちょっと物足りない印象は否めません。しかしながら、そんな中、pp. 158 - 160での玲と紗枝の会話が飛び抜けてよかったです。飾らない台詞がまっすぐに胸を打つ名場面だと思います。

細かいギャグでは、

  • 「しお味…」「しお味なんだ…」(p. 12)
  • 「レッドゾーン 伸びしろレッドゾーン」(p. 15)
  • 第73話のひつぎ登場シーン(p. 44)
  • 「たまに見せる獣のやさしさ」(p. 111)

などが楽しかったです。あと、父親とのキャッチボールを満喫するひつぎの表情(#欠番『リアルバカごっこ』)もよかった。

特装版付録「特装版だよ天地学園! 大ドラマCD会議」について

構成が『はやて×ブレード DRAMA CD Vol.1』のようなごちゃごちゃした感じに戻ってしまったことが残念です。過去エピソードの部分はそれぞれ短すぎて食い足りず、キャラ19人が一堂に会するところも、人数が多すぎて何が何やら。

結局このCDは、フロンティアワークスから発売される『はやて×ブレード ウルトラドラマCD』の宣伝の一環という位置づけなのであろうと思います。だからこそ、ウルトラドラマCDのキャストを全員出し、作品世界をさわりだけでも駆け足で紹介しておく必要があったのでは。しかし、既にはやブレ愛読者でウルトラドラマCDも予約済のこちらとしては、「なぜ2700円も払って『別商品の壮大なCM』みたいなCD聞かされてんのかしら私」と思ってしまいました。もう少し単品としての面白さを追求した上で、最後に宣伝を入れるみたいな構成にするわけにはいかなかったのでしょうか。

貴重なオリジナルシナリオ部分の無人島エピソードとかはすごく好きなんですけどね。だからこそ、余計に残念に思いました。

まとめ

漫画本編は、玲と紗枝の絆を感じさせる会話が見どころ。細かいギャグや表情などもよかったです。が、特装版ドラマCDは、ごちゃごちゃしすぎ・宣伝色が強すぎで、ちょっと残念なできばえでした。どうせならもう少し単品として楽しめる内容にしてほしかったです。