石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

『ゆるゆり(4)』(なもり、一迅社)感想

ゆるゆり (4)巻 限定版 (IDコミックス 百合姫コミックス)

ゆるゆり (4)巻 限定版 (IDコミックス 百合姫コミックス)

「がちゆり」も本編も絶好調

ゆるくてアホな学園百合コメディ第4巻。限定版付録小冊子「がちゆり」だけでたっぷり笑わされ、本編にも大満足。これまでと同じく、ギャグも百合も冴え渡った逸品でございました。新キャラ3人がまったく違和感なくお話に溶け込んでいるところもうまいなあ。特に理科教師・西垣奈々と生徒会長・松本りせは、キャラ立ちといい百合百合しい余韻といい文句なし。2人が初登場する第36話は、「さんざん笑わせておいてから、ふいをついて百合を仕込む」といういつものスタイルが完璧に決まった回だと思います。

櫻子と向日葵、京子と綾乃など既製のカップルたちのすったもんだにもにやにやさせられました。これだけおバカな話でありつつ、エロティシズムがしっかりあるところもナイス。特に第38話には、千歳じゃなくても鼻血噴くかと思いました。いや、本編手に取っていきなり開いたのがp. 88だったもので。修学旅行メインの巻なのに、「お風呂で触りっこ」みたいなありがちエロに走らず、あえて変化球で攻めてくるところも面白かったです。カラーページを犠牲(?)にしてまで繰り広げられる、あかりネタのギャグにも爆笑。つくづく何を仕掛けてくるか読めない、びっくり箱のような漫画だと思います。

ちなみに限定版は全点直筆サインつき。通しナンバーもあって、あたしのはNo. 03250でした。付録小冊子を読んでから表紙・裏表紙を見返すとまた死ぬほど笑えるし、やっぱり限定版買ってよかったです。そんなこんなで大満足の1冊。超おすすめ。