石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

ブラジルのギャング団、ゲイ男性をスケートボードで殴り殺した容疑で逮捕される

f:id:miyakichi:20060814164831j:plain

ブラジルで計6名から成る非行少年グループが、ゲイの10代男性をスケートボードで殴り殺したとして2014年2月2日に逮捕されたそうです。

詳細は以下。

Brazil gang arrested for killing gay teen with skateboards | Gay Star News

この非行少年たちの年齢は16歳から23歳。被害者であるBruno Borges de Oliveiraさん(18)を殺したと自供しているとのこと。

彼らは犯行当日、サンパウロのLGBT地域でのパーティーから帰る途中だったOliveiraさんに襲いかかったのだそうです。靴や携帯電話などを奪ったのち殴る蹴るの暴力を加え、おまけにスケートボードで頭を繰り返し殴りつけたとのこと。Oliveiraさんと一緒にいた友人たちが一旦逃げてから現場に戻ってきたときには、Oliveiraさんはもう亡くなっていたのだそうです。

すごく気が滅入ることに、これって偶発的な事件ではなかったらしいんですよ。

警察によると、犯人グループはここ数週間ゲイをターゲットに同様の犯行を繰り返していたのだそうです。スケートボードを持っていたのも偶然ではなく、以前から凶器として愛用していた模様。しかも、持ち物を奪ったのも金銭的なメリット目当てというより、被害者に恥辱を与えるための「儀式」としてやっていたらしいです。Oliveiraさんが殺された夜にも、他に少なくとも3人のゲイが襲撃されていると警察は述べています。

日本にも新木場事件っていうのがありましたし、他人事ではないんですよね、こういうの。というと「新木場事件なんて知らないし、日本の方が安全」と主張する人がきっと出てくると思うんですが、そういう問題じゃないんですよ。たとえばあたしがサンパウロに観光に行って、「このクソレズが!!」と殺される可能性は皆無じゃない。いや、日本人のノンケ男性だって、ゲイだと思われて(線が細くてものごしがマッチョ的でないこと、いつも日本人男性同士でつるんで行動することなどから、海外ではそうとられることも多いらしいですね)スケートボードで殴り殺される可能性は充分あるわけです。死んじまったら文句すら言えねーぞ。この例に限らず憎悪犯罪ってものはいつ誰をターゲットにしてもおかしくないから、生きてるうちにNOを突きつけておく必要があるとあたしは思うんですよ。