石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

「17歳で彼女ができて『あ、いいじゃん』と思った」メアリー・ランバートのインタビューがおもしろい

Word OK written using jigsaw puzzle pieces
Word OK written using jigsaw puzzle pieces / Horia Varlan

マックルモア&ライアン・ルイスとともに同性婚テーマのヒット曲"「Same Love」を歌っているメアリー・ランバートの、Queertyでのインタビューがたいへんよかったです。かわいくて、示唆に富んでいて。

詳細は以下。

Mary Lambert On Writing A Gay Anthem, Singing With Madonna, And Watching Queen Latifah Marry Gay Couples / Queerty

「メアリー・ランバートって誰?」とお思いの方は、まずこちらの動画を。"She keeps me warm"というコーラス部分を歌っている女性シンガーが、メアリーです。


Macklemore & Ryan Lewis ft. Mary Lambert ...

この人はレズビアンで、お母さんもレズビアン。「同性愛者の親のもとで育つというのはどんな感じか」とインタビュワーから聞かれて、彼女はこんな風に答えています。


わたしにとっては変なことではまったくありませんでした。同性愛者の親を持つ子供たちの多くがそうだと思います。他の人たちが変なことであるかのように見せかけさえしなければ、変なことではないんです。わたしは立ち上がって、ネガティブな意味でゲイと言わないでと話すようになりました。5年生のときに「ゲイ」という語を軽蔑的に使うなと言ったことをおぼえています。(笑)

It was never weird to me. I think it’s that way for a lot of kids with gay parents. It’s only weird because other people make it weird. I started standing up and telling people they couldn’t say gay with a negative connotation. I remember being in fifth grade and saying “You can’t use ‘gay’ in a derogatory way.” [Laughs]

この、「他の人たちが変なことであるかのように見せかけさえしなければ、変なことではないんです。」(It’s only weird because other people make it weird.)ってくだり、暗記しておいて使いたいぐらいです。LGBTイシューに限らず、何にでもあてはまることだと思いますし。

自分自身も同性愛者だと気づいたときの話もおもしろかったです。

自分の年齢の同性愛者には一度も会ったことがなかったので、自分が同性愛者でありうるなんて思ったこともありませんでした。それが現実となって、すぐに、なんてこと、わたし本当にゲイなの? と思いました。13歳のときからつけていた日記にはこう書いたんです、「わたし、ゲイかも。女の人が好き。友だちにキスするのも好き。でも誰かとつき合ったらきっと気持ち悪すぎるだろう」。それから17歳のときに彼女ができて、思ったんです。「あ、いいじゃん」("Oh, OK.")って。

It was never an option to me that I could be gay because I’d never met anyone my age who was gay. As soon as I realized it I thought, Oh my God, could I really be gay? Is this a thing? I had journal entries from when I was 13 in which I wrote, “I might be gay. I am attracted to women. I do like kissing my friends. But to be in a relationship would be too weird.” Then when I was 17 I met a girl and thought Oh, OK.

まず、「自分の年齢の同性愛者には一度も会ったことがなかったので~」のくだりには、うちの日記の去年のエントリ、「レズビアン母に育てられた娘が語る、「自分もレズビアンかもしれないと思ったことある?」への答え - みやきち日記」を思い出さずにはいられません。あちらはレズビアンの母を持つノンケの娘さんの話でしたが、やっぱりこんなでしたもんね。(以下、同エントリから引用)

小さい頃からレズビアンと言えばお母さんたちとその友だちしか知らなかったから、レズビアンと言えばみんな50代かと思い込んでいたんですって。早い話が、それまでのエマさんにとっては、レズビアンというのはみんな50代以上で、キューバ旅行やフォークソングが好きで、これでもかというぐらい履きやすい靴を履くような人たち(確かにこれってこの世代のレズビアンの典型だよねえ)しか存在せず、「レズビアンにも若い頃ってあったんだろうか」と思ってすらいたんだそうです。

あと、「あ、オーケーだ」(Oh, OK.)のくだりについても、わかるわかるとうなずいてしまいました。実際に同性の恋人ができてみて初めて腑に落ちることってありますからね。

他にはお母さんにカミングアウトしたときのエピソードとか、「Same Love」のコーラス部分に組み込まれている曲「She Keeps Me Warm」についての話も興味深かったです。後者については、実はこれは最初から「Same Love」のコーラスとして書いたもので、単独でレコーディングするつもりはなかったんだそうです。ところがラジオの生放送で歌って以来、「自分の結婚式でこの曲を使いたい」という要望が殺到し、それで結局レコーディングすることになったとのこと。知らなかったわ。

なお元記事の最後にもありますが、メアリー・ランバートは現在、音楽オーディション番組「The Voice」出身の歌手ミッシェル・シャムウェルと交際中です。歌唱力に定評のあるふたりだけに、コラボレーションでアルバムを出してくれないものかと、個人的に待ちわびているところです。