石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

『とある科学の超電磁砲(7)』(冬川基[画]/鎌池和馬[原作]、アスキー・メディアワークス)感想

とある科学の超電磁砲 07―とある魔術の禁書目録外伝 (電撃コミックス)

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姉妹百合と友情百合のみ。でも名シーン連発

御坂美琴と上条当麻が順調にヘテロラブを深めているため、「男イラネ」「男女恋愛イラネ」派にはまったく合わなさそうな内容となっております。しかし美琴と御坂妹とのつながりや、サブキャラどうしの友情譚には、なかなかどうして見ごたえのある名シーンが目白押しなのでした。あたしにとってはじゅうぶん百合です。他の部分も相変わらずのおもしろさで、安心して読めました。

美琴とシスターズの名シーン

一方通行(アクセラレータ)とのバトル中に美琴が放つ台詞と、のちに夏の公園で御坂妹が美琴を形容する台詞とが、まるで相聞歌のように美しく響き合っています。もう恋愛や性愛じゃなくても全然いいよ、あたしにとってはこれは思いっきり百合だよ。

サブキャラどうしの名シーン

第42話でまたしても佐天から初春へのスカートめくりネタが登場します。この時点ではまだ「別にセクハラは愛でも百合でもないし」と冷めた目で見ていたものの、その後の展開にやられました。階段でよろける初春を支える佐天の手、直後の台詞、そして初春の回想シーンというたたみかけるような構成もみごとだし、なんと言っても話のラストに登場するクジャクアスターが心憎いったら。クジャクアスターの花言葉は、もちろん「明日も満塁ホームラン」なんかじゃありませんよ、念のため。

その他

相変わらず間の取り方が最高にうまいです。たとえばバトル中、コインが落ちる刹那を切り取って時間の経過を示すコマとか。上記の公園での会話のラストの部分で、わざと子猫のあくびの場面をはさんでみせるところとか。早い話が、「緊張」と「緊張からの解放」とのメリハリのつけ方が絶妙なんですよこの漫画。

まとめ

姉妹愛も友情も深く美しく、漫画としても質の高い1冊でした。楽しかった。