石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

『The Fosters』(邦題『フォスター家の事情』)1×18 "Escape and Reversal"感想

Trying For A Pin
Trying For A Pin / Tobyotter

レズビアンカップルとその子供たちが主役のホームドラマ『The Fosters』の、シーズン1第18話です。


The Fosters - Season 1: Episode 18 (3/3 at 9/8c) | Official Preview - YouTube

今回はレキシーがサプライズでホンジュラスから帰ってきて、ヘズースがプチ修羅場に。一方、ボンクラ長男・ブランドンは(ようやく)自分のトラブルの尻ぬぐいを試みるも、完全にシャツのボタンが掛け違っています。てなわけで、ことごとく男どもがダメダメな回でしたね。レキシーちゃんのけなげさとのコントラストが激しすぎて、涙が出るわ。

思うに今回ラストあたりでお母さんズのいちゃいちゃシーンがいつになく長く描かれていたのは、「頭の足りない子供の不始末ばっかりダラダラ見せられるのにはいいかげん飽きた」という視聴者に対するファンサービスなんじゃないかと。それでもまだフォローしきれていないと思うけどなー。この期に及んでキャリーに「きみのためにやったんだ」(大意)と恩着せがましく説明するブランドンにはうんざりだし、そんなブランドンにキャリーが投げつける"I don't even know who you are anymore."という台詞には、思わず全米がうなずいたと思うわ。

穿った見方をするならば、ブランドンはコントロール幻想に浸っているともとれるんですけどね。幼少期にアルコール依存症の父親に振り回されて育ったために、頑張って頑張って一家のヒーローになろうとするパターンを身につけちゃったのかも。一種の共依存なんですけどね、それって。ならばドラマとしては彼の苦しみや救済をも描くべきだと思うんだけど、それにしてはシーズン1後半での彼の扱いはあまりにも平板すぎる気がします。どうやって帳尻合わせるんだろう、これ。

シーズン1はたぶん全20話ぐらいで終わるはずで、シーズン2の製作も決まっている以上、視聴者の興味を来シーズンまでつなぐためのハラハラドキドキ展開が最後に来るはずだと思うんですよ。このままだと単純にボンクラ・ブランドンにヒール役を振って、またもやキャリーをピンチに陥らせて「待て次号」となりそうで、なんだか嫌な感じです。早いとこブランドンを「底付き」まで持って行って、彼の人間味を多少なりとも回復させてくれないものでしょうか。