先日ブルックリン・ネッツと10日間契約を結び、史上初のオープンリー・ゲイの現役NBAプレイヤーとなったジェイソン・コリンズ選手が、シーズン終了までネッツと契約することになったそうです。
詳細は以下。
Brooklyn Nets to sign Jason Collins for remainder of season - ESPN New York
コリンズ選手は34歳のベテランで、ネッツでのポジションはセンター。ESPN.comによると、彼が10日契約で見せたディフェンス技術が高く評価されたため、今シーズン最後までの契約を締結することになったとのこと。
先月のvsレイカーズ戦でのデビュー以来、コリンズ選手は北米4大プロスポーツ史上初のオープンリー・ゲイの現役男性選手として、大いにメディアの注目を集めています。本人はそのことについて、3月3日の記者会見で以下のように話しています。
「わたしはただジェイソン・コリンズでいようと務めています」とコリンズは語った。「ジャッキー・ロビンソンが野球や米国の社会のためにしたことはすごいと思います。でも自分は単なるジェイソン・コリンズでいたいんです」
"I'm just trying to be Jason Collins," Collins said. "What Jackie Robinson did for the sport of baseball and our society [is] tremendous. But I am just trying to be Jason Collins."
そりゃ、スポーツ選手なんだから、本業以外のところで注目されても困るよね。いくらカミングアウトしたからって、性的指向のことばかり騒がれても困るはず。
しかし、だからと言って彼が、ゲイであることを軽く見ているわけではありません。彼の背番号「98」は、ヘイトクライムでゲイ男性マシュー・シェパードが殺された年である1998年から取ったものなのだそうです。そして、この背番号98のジャージは、NBA1位の売り上げを記録したとのこと。年齢が年齢だけに「ゲイだという話題性だけで契約を取った」などと口さがないことを言う人もいるようですが、コリンズ選手が背負って立っているものは、そんな軽いものじゃないとあたしは思いますね。