石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

「私にも夢がある」北海道の17歳、英語弁論大会でカミングアウト

クラーク像
クラーク像 / iyoupapa

2013年12月に札幌でおこなわれた英語弁論大会で17歳の男子高校生が披露したカミングアウト・スピーチが感動的だと話題になっています。

詳細は以下。

WATCH: 17-Year-Old Japanese Student Comes Out During Speech Contest | Advocate.com

動画はこちら。


▶ I have a dream, too - YouTube

スピーチはまずソチ五輪前にロシアが反同性愛法を導入したという「ショッキングなニュース」の話題から始まり、ゲイ差別や差別全般の話、そしてマーチン・ルーサー・キングJr.と公民権運動の話へとつながって行きます。

そこでこの17歳はこう切り出すわけです。

私もまた差別に直面してきました。私はゲイです。

I have faced discrimination too. I am gay.

ここから話者は、中学時代誰にもゲイだと話せなかったこと、隠していても周囲に悟られて「人間ではないかのような扱い」を受けたことなど、自分のつらい体験談をからめて論を展開していきます。日本特有の、人と違うことが悪とされ、直接的な罵倒や暴力がなくても無視と排除というかたちで差別されるという現象についても切り込まれている点に注目。

マーチン・ルーサー・キングJr.の「もっとも大切なのは最初の一歩を踏み出すこと」という名言を引き、この場でカミングアウトすることを「私の最初の一歩」と説明した後、彼はこのように話してスピーチをしめくくります。

私にも夢があります。いつの日か北海道の草地で、同性愛者と異性愛者が共に語らい、陽射しの中でバーベキューを食べるという夢が。私には夢がある、偏見も憎悪も、理解できないものへの盲目的差別をひきおこす無知もない世界という夢が。道は困難だとわかってはいますが、私は勇敢であらねばなりません。自分自身のためのみならず、私のような若者たちのためにです。

I too have a dream. One day down in the meadows of Hokkaido, gay people and straight people are chatting together and eating BBQ in the sunshine. I have a dream of a world without any prejudice, hate, or ignorance which causes blind discrimination against what we can't understand. I can see the road ahead will be difficult, but I must be brave. Not just for myself, but for other young people like me.

もうね、おばちゃんここ聞いて泣いたわ。「いつの日か」と言わず、今すぐにでもLGBTQとストレート・アライで北海道大ジンギスカン大会(スピーチではBBQとなってますが、北海道で肉と言えばこちらだと思うの)(ラム肉うまいし)(いや別にフツーのBBQでもいいんですが)を企画してこの子招待しなくていいかしらと思っちゃったわ。みんなで牛と牧草眺めながら肉食って夢を語ろうぜ。タレはソラチがいい、ベルがいい?

ちなみに上記スピーチの全文はAdvocate.comでもYouTubeでも見ることができるんですが、日本語で考えて一生懸命英文に直したことがよくわかる文章で、そのけなげさと勇気にまた心打たれます。Advocateのコメント欄もいいんですよ。スピーチ主への共感や賛同が寄せられるのみならず、日本に長年住んでいらしたという方が、宗教ではなく集団主義がゲイを抑圧する日本型差別について深い造詣を披露されていたりして。そんなわけで、いろいろと考えさせられるニュースでした。このニュースについて教えてくださったビューワー様に感謝します。