石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

ドイツに世界初のレズビアン専用墓地誕生

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2014年3月30日、ドイツのレズビアン団体が、ベルリンにある墓地の1区画をレズビアン専用として予約したと発表したそうです。

詳細は以下。

There Is Now A Lesbian-Only Cemetery In Germany

この墓地というのは、1814年にベルリン中心部につくられた「Lutheran Georgen Parochial Cemetery」(直訳すると『ルター派・ゲオルゲ教区立墓地』)。ドイツの年配レズビアンの団体「Safia協会」が、この墓地の約400平方メートルの区画をレズビアン専用として予約したと発表しています。最大80人までがここで眠ることができ、目下約20人の予約が入っているそうです。

オープニング・セレモニーの様子。


Germany: World's first lesbian-only cemetery opens in Berlin - YouTube

以下、YouTubeの説明文より、Safia協会の創設者であるアストリッド・オスターランド(Astrid Osterland)博士のことばです。

わたし思ったんですよ、96歳になったら自分はどこに行くのだろうって。両親と同じ場所という選択肢もありますが、とても遠いんです。そして今、友人たちと、つまり人生を共に過ごし、共に働き、共に戦ってきた友人たちと一緒に埋葬してもらうことができるようになったのです。

"I thought, where do I go at 96 years of age? I have the alternative with my parents, quite far away. And now I have the opportunity to be buried together with my friends, with those whom I have spent my life with, with those whom I worked with, those whom I fought with."

ABC Newsによると、Safia協会は墓地の使用料の代わりに多額の整備費を負担し、予約した区画を埋葬に使えるよう整えるとのこと。なお、地元メディアからの批判に対し、オスターランド博士はこのプロジェクトは「男性に敵対するものではまったくない」と述べているとのことです。

仲間と一緒に眠りたいというだけのことが批判される意味がよくわからないのですが、オスターランド博士のコメントからして、男性の反感を買ったということなのでしょうか。しかし、何もドイツ中のすべてのお墓をレズビアン用と非レズビアン用に分けろと言っているわけでもないのに、ほんの400平方メートルばかりの土地を友人たちと眠る場所として使うことの何がどう問題なのでしょうか。妻が女友達と集まろうとすると「俺も混ぜろ」とついてきたがる馬鹿夫じゃあるまいしさー、ほっといてくれればいいのに。