石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。

米テネシー州のレズビアンカップル、娘の出生証明書に「父」「母」として名前を記載

so cute... {explored}
so cute... {explored} / Adrian Dreßler

米国テネシー州で初めて、レズビアンカップルが2人とも赤ちゃんの親として出生証明書に名前を登録したそうです。ただし、用紙がジェンダー・ニュートラルでないため、生母でない方は父親欄に名前が載ることになった模様。

詳細は以下。

Lesbian couple named mother and father on daughter’s Tenn. birth certificate – LGBTQ Nation

このカップルはヴァレリア・タンコ(Valeria Tanco)さんとソフィー・ジェスティー(Sophy Jesty)さんといい、テネシー州ノックスヴィル在住。2011年にニューヨークで結婚しており、テネシー州での同性婚禁止撤廃を求める訴訟の原告でもあります。

2014年3月、ふたりのもとに赤ちゃんが生まれ、「エミリア・マリア・ジェスティー」と名付けられました。おりしもその1ヶ月前、地方裁判所裁判長がテネシー州に対し、州外でおこなわれた同性婚を認めるよう命じたばかりでした。州の出生証明書はまだ同性カップルに対応していないため、エミリアちゃんを生んだソフィーさんが「母」、ヴァレリアさんが「父」の欄に名前を登録したそうです。

なお、州は地方裁の判決を不服として控訴しており、場合によってはこの裁判は連邦最高裁まで持ち込まれるだろうとのこと。もしも州側が勝てば、エミリアちゃんの出生証明書からヴァレリアさんの名前が消され、ソフィーさんだけが「母」欄に残ることになります。しかしね、そんなことをしても、誰の得にもならないと思うんですよね。制度が現実に合わなくなってきたのなら、現実に合わせて制度を変えるのが筋というものですし。

ちなみに今、米国の16歳以下用のパスポート申請書を見てみたところ、親の呼び方は「Mother/Father/Parent」となっている模様。昔は「Father」と「Mother」しかなかったのに、今は変わってるんですね。英国でも2011年の時点でパスポートの記述を「親1」「親2」に変える動きが出ているみたい。フランスでは同性婚法成立以前から既に託児所等の申込用紙を「親1」「親2」としていた自治体もあるようです。もう、こういうやり方で全然いいじゃん。公文書の項目が「父」「母」で固定だと困るご家庭はあっても、「親1」「親2」で困るような事態って、ちょっと想像つきませんし。