石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。

女性の26.5%がバイセクシュアル?(英調査)

Bi: Notes for a Bisexual Revolution

バイセクシュアル女性のためのWebサイト「Biscuit」が女性のセクシュアリティーに関しておこなった調査で、女性回答者の26.5%が自分はバイセクシュアルだと答えたそうです。

詳細は以下。

Survey: 26.5% of women are bisexual · PinkNews.co.uk

この調査は、ソーシャルメディア(Facebook、Twitter、Linkedin)を通じて集めた匿名の回答者1000人を対象に、2月から3月の4週間にわたって実施されたとのこと。回答者のうち26.5%がバイセクシュアルを名乗り、38%が少なくとも1度は同性との性的経験があると答えたそうです。

他にわかったことをいくつか箇条書きにすると、こんなです。

  • 16歳から24歳と、35歳から44歳の女性の多くが、人間のセクシュアリティを型にはめて考えるのは時代遅れで見当違いだという考えを支持
  • 特に44歳以上の女性は、「若いとき社会のヘテロ的期待に応えて、その後レズビアンとしてカミングアウトした人」のためのカテゴリが存在しないことを懸念していた
  • 同性とのセックスを経験したことも空想したこともない女性は全体の6%
  • 女性との性的経験はあるが、偶発的かつ限定的な行為(キス、抱擁、優しく撫でるなど)だけだという人は全体の12%
  • 男女両方とのセックス経験があり、男性との経験の方が多いという人は全体の12%
  • 男女両方とのセックス経験があり、女性との経験の方が多いという人は全体の7.3%

Biscuitのシャーロット・ディングル(Charlotte Dingle)編集長は、この結果を「女性がますますセクシュアリティーを流動的なものと見なすようになってきている証拠」とし、以下のように述べているとのこと。

個人の性的アイデンティティーやジェンダー・アイデンティティーがますます複雑で多様なものとなりつつある社会において、「同性愛者」、「異性愛者」、「両性愛者」という古い定義は、次第に無意味なものとなってきていると思います。

I believe that the old definitions of ‘gay’, ‘straight’ and ‘bi’ are increasingly irrelevant in a society in which an individual’s sexual and gender identity is becoming more and more complex and diverse.

元記事にはこのBiscuitというサイトへのリンクがなかったので、一生懸命検索したあげくようやくそれらしきものを見つけました。こちらです。

Biscuit Female Sexuality Index - the results are in! | BiscuitBiscuit

上記リンク先では全部で15個の設問と、Yesと答えた人のパーセンテージが紹介されているので、ご興味のある方はぜひ。

個人的な実感としては、セクシュアリティーが流動的なものだということ、「同性愛者」、「異性愛者」、「両性愛者」などの定義には実はあんまり意味がないということには同意できそうな気がします。ただし、この調査の標本抽出デザインに疑問が残る(ソーシャルメディアの、バイセクシュアル向けのWebサイトのアカウントを見ている人は、もともとバイセクシュアルが多いのでは?)こと、統計的検定について特に説明がない(単に算術計算でパーセントを出しただけ?)ことから、この結果を100%鵜呑みにして「全女性の4人に1人はバイセクシュアル」と考えるのは危険かな、とも思います。

バイセクシュアルの人口に関してもう少しアカデミックな調査はないのかしら、と、さらに検索したところ、こんなのが見つかりました。

どれを見ても、Biscuitの調査よりずいぶんパーセンテージが低くない? そんなわけでやはり、「26.5%がバイセクシュアル」というのはあくまで話半分ぐらいにとらえておくのが無難なのではないでしょうか。話のタネとしては面白いんですけどね。