石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

ポリアモラスなレズビアン3人、第1子誕生予定と発表

f:id:miyakichi:20190617123806j:plain

米国で昨年3人で結婚式を挙げたポリアモラスな(複数愛の)レズビアンたちが、近々第1子が誕生する予定と発表しました。

詳細は以下。

US: Three polyamorous lesbians expecting first child together · PinkNews.co.uk

米国は3人以上での結婚を法的に認めていませんが、このドール(30)さん、ブリン(32)さん、キトン(27)さんの3人は、2013年8月にマサチューセッツ州で結婚式を挙げています。専門の弁護士に依頼して、3人の資産が均等に分かち合えるよう書類手続きもしてあるとのこと。「わたしたちの目から見れば、わたしたちは結婚しているのです」とブリンさんは話しています。

New York Daily Newsでは3人の結婚写真も紹介されており、かわいいですよー。ブリンさんは、このときドールさんとキトンさんがバージンロードを自分の方へと歩いてくるのを見て泣いたと話しています。誓いのキスはまずこの2人がブリンさんにして、その後お互いにしたそうです。

3人はずっと子供を持って家族をつくりたかったとのことで、フルタイムの母親になりたがっていたキトンさんが匿名ドナーの精子で体外受精し、妊娠。あと3ヶ月で生まれる予定なのだそうです。

こういう家族って全然アリだと思うんですけど、同性婚だけで大騒ぎしている現状では、法整備はまだ難しいんでしょうかね。こないだの出生証明書の話の延長で言うと、書類を「親1」「親2」「親3」にして、離婚/死別時の財産分与、子供の養育権、病気になったときのインフォームド・コンセントの権利等々をシェアするっていうわけにはいかないのかしら。

サイバラ流に言うなら、病気にならない親はいないし、つぶれない会社もないんですからね。親が3人いれば、それだけまさかの時のピンチヒッターがいるわけで、子供にとってのメリットも多そうな気がします。

なお、「そもそもポリアモラス(注:これは形容詞で、名詞形は『ポリアモリー』です)って何ですか」とお思いの方や、「複数と性愛関係を結ぶなど浮気! 無責任!」と誤解なさっておいでの方には、以下の本をおすすめしておきます。

ポリアモリ― 恋愛革命

ポリアモリ― 恋愛革命

ちなみに英語で読んだ方がお安いです。(現時点でkindle版が1191円、ペーパーバックは1892円)

Polyamory in the 21st Century: Love and Intimacy with Multiple Partners (English Edition)

Polyamory in the 21st Century: Love and Intimacy with Multiple Partners (English Edition)

Polyamory in the 21st Century: Love and Intimacy With Multiple Partners

Polyamory in the 21st Century: Love and Intimacy With Multiple Partners