石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

『Faking It』1×02 "Homecoming Out"感想

WORKMAN
WORKMAN / EEPaul

米MTVのティーンエイジ・レズビアン・コメディ、第2話。カーマとエイミーの偽レズビアンカップル(実はエイミーは本当にレズビアンなんですが)が、ついに学園祭クイーンに。ジェットコースター展開の中で描かれる、ふたりの胸のうちがよかったです。

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Faking It Season 1 1x02 This Season Promo "Homecoming Out" HD - YouTube

第2話のキモは、対比のおもしろさですね。まずは、カーマとエイミーのそれぞれの家族の違い。カーマの両親は70年代ヒッピー的なところがあって、レズビアンの娘を大歓迎。エイミーにも「あなたはお腹を痛めて生んだ我が子同然よ」なんて言っちゃうし。かたや、エイミーの両親はガッチガチの保守派で共和党支持者。お母さんに至っては『ヘアスプレー』のベルマを思わせるような元ビューティークイーンで、カミングアウトなんてとんでもない感じ。この親たちの態度のあまりに極端な違いが、現代ゲイの置かれた立場をカリカチュアライズしていると思います。

メインカップルを応援するゲイキャラ・ショーンと、エイミーの宿敵・ローレンの対比もよかったです。しかし、それ以上に注目すべきは、カーマとエイミーの心情の、あまりにもほろ苦い対比具合。この第2話ではエイミーのレズビアン性はますます明瞭になっていき(その最たるものが、ポケットから当たり前のようにドライバーを出す場面)、片想いのつらさがさらに色濃く打ち出されていきます。かたやカーマは相変わらず学校のイケメン・リアムに夢中。途中でいくつかターニングポイントもあるものの、どれもいわば作劇上の「仮の勝利」(エイミーにとっての)にすぎず、エイミーの受難は続きます。このドラマ、シーズン1だけできっちり終わらせて欲しいわ。こんなアップダウンが激しい展開を何シーズンも続けたら、エイミーちゃんがかわいそうすぎる。

他によかったのは、何と言ってもクライマックスの場面。第2話では、「エイミーの保守的な母親にレズバレしそうになる」という葛藤がストーリーを前進させていくのですが、エイミーがこの葛藤を思い切ったやり方で乗り越えるところがカッコよくてカッコよくて。彼女の変化と成長をうかがわせる、惚れ惚れするシーンでした。こんなドラマがMTVでフツーに楽しめる今どきのティーンエイジャーがうらやましいわ。ていうか早いとこ日本でも放映してほしい(うちはiTunes Storeで購入して見てます)わ、これ。