石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

「英国は米国よりゲイキャラを歓迎」『シャドウハンター』作者語る

シャドウハンター 骨の街 上 (創元推理文庫)

日本でも出版されているファンタジー小説『シャドウハンター』シリーズの著者、カサンドラ・クレアさんが、米国より英国の方がゲイのキャラクターを受け入れていると話しています。

詳細は以下。

Prominent American author believes UK is more welcoming than US of LGBT characters · PinkNews.co.uk

『シャドウハンター』シリーズは、第1作『シャドウハンター 骨の街』(原題"City of Bones")に米Amazonでカスタマーズレビューが3000件以上ついたほどの超ベストセラー。映画化もされています。どんなお話なのかは、下記のトレイラー(日本語字幕付き)をご覧ください。


『シャドウハンター』SCANDALによるイメージソング入り予告編 - YouTube

しかしながらこのシリーズ、同性愛者の登場人物がいるために、米国では学校や図書館から撤去されてしまうことがあるのだそうです。

「米国ではほんとうにそういうことが起こっているんです。子供の親たちが本の内容への懸念を表明するときは、たいていゲイ、レズビアン、バイセクシュアルのキャラクタへの懸念という意味なんです」と彼女はBooksellerに語った。「わたしの本は何度か学校や図書館から排除されています。そのたびつらい気持ちになりました」

ティーン向けの文学に異性愛以外のセクシュアリティの登場人物を盛り込むことは重要だ、と彼女はつけ加えた。その理由は、「ゲイ、レズビアン、バイ、クエスチョニングなどのティーンエイジャーたちが、自分たちと似たキャラクタがいる本が読めるようであってほしいから」。

“It certainly does happen in the US and when parents raise concerns about content they usually mean gay, lesbian and bisexual characters,” she told The Bookseller. “There have been times when my books have been taken out of classes or libraries and that’s always a distressing feeling.”

The inclusion of characters with sexualities other than heterosexual is important in teen literature, she added, because “you want teenagers who are gay, lesbian, bi or questioning to access books with characters like them in them”

あたし、クレアさんに同意だわ。フィクションというフィクションにヘテロキャラばかりがあふれていて、たまにレズビアンキャラを見かけたと思ったら連続殺人犯だったりセックスモンスターだったり心中しちゃったりという暗黒時代を、あたしゃ次の世代にまで経験させたくはないわ。ロールモデルがひとりもいない思春期なんて、ろくでもないですよホントに。

クレアさんによると、『シャドウハンター』シリーズは英国では一度も図書館から排除されたことがないのだそうです。英国でだってホモフォビアによるヘイトクライム殺人等は存在するのですが、このへんは米国とずいぶん違うんですね。狂信的キリスト教徒の絶対数の差なのか? しっかし、先日のエントリでも書いたように、「世界は同性愛を含む」というのが厳然たる事実なんだから、目と耳をふさいで「アーアーきこえなーい」してたって無駄なのにねえ。ちょっとそこの任天堂、聞いてる? (さんざん批判を受けて、『続篇を出す場合は同性婚を入れる』と言い出したらしいけど、遅いよ!)