石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

「無料で結婚写真撮ります」アーカンソー州の写真家、同性婚に協力

Photographing the photographer
Photographing the photographer / naixn

2014年5月9日に同性婚を支持する司法判決が出た米国アーカンソー州で、「無料で結婚写真撮ります」という看板を持って郡庁舎に駆けつけ、結婚しにやってきた同性カップルたちを撮影してあげた写真家がいます。

詳細は以下。

This Photographer Did Free Wedding Photos For Same-Sex Couples In Arkansas

この写真家アイリッシュ・パーマー(Eilish Palmer)さんは、次のように話しているとのこと。

「同性カップルたちには結婚式の計画を立てる時間的余裕がないので、彼らをサポートするためにわたしが唯一できるのは、できるかぎりたくさんの結婚写真を撮ることだと思ったんです」

“I decided that since those couples did not have the luxury of time to plan that, the one thing I could do to support them is to photograph as many weddings as I could,”

パーマーさんの撮った写真のひとつがTwitterに上がっています。

上の写真について、パーマーさんの説明。

「あるカップルには娘さんがふたりいました――結婚の手続きが全部済んで、彼女たちが娘さんたちの手を取り、それぞれハグし合うと、聖職者でさえ感動のあまり言葉に詰まっていました」とパーマーは語った。「とても情緒的な場面でした。わたしにとっては、あれこそ結婚の平等を象徴するものでした。あの家族は今やこの州内で法によって守られており、他のあらゆる人が持っているのと同じ法的保護をすべて手に入れているのです」

“One of the couples with two daughters — even the clergyman got choked up as they held hands with their daughters and hugged each of them when it was all done,” Palmer said. “It was so emotional. For me, that was the face of marriage equality. That family is now legally protected in our state and with all the legal protections everyone else has.”

当日のパーマーさんの様子。ツイートを訳すと「リトルロックの天使」。ほんと、マジ天使。

ちなみに無料の結婚写真を撮ってほしいと申し出た異性カップルは一組もいなかったそうです。「もしいれば、同じように撮影したでしょうにね」とパーマーさんは話しています。

なお、「同性カップルたちには結婚式の計画を立てる時間的余裕がなかった」というパーマーさんのことばの意味がわからない方のため説明しておくと、今回のアーカンソー州の司法判断は下級裁判所によるものなんです。今後州最高裁によってまた同性婚が禁止される可能性もあるんです。つまり、かつてのカリフォルニア州みたいに「同性婚できたのはほんの短期間だけ」なんていう笑えない状況に陥ることはじゅうぶんあり得るわけ。「ゼクシィ」眺めながら、「どの式場がいいかしらー、ドレスはどれにしようかしらー」とゆっくり考えていられる異性愛者の皆さまとは、そこがずいぶん違うのよ。いや米国には「ゼクシィ」はないでしょうけど。