石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

『ぷあぷあ?(2)』(コンノトヒロ、講談社)感想

ぷあぷあ?(2) (ワイドKC)

ぷあぷあ?(2) (ワイドKC)

シュールな笑いの貧乏4コマ、百合ネタも快調

エクストリームな貧乏生活を送る女子高生・まゆを主人公とする萌え4コマ。シュールさを増すギャグは1巻よりさらにパワフル。百合ネタも快調でキャラ立てもうまく、脂が乗ってきた感じです。

サツキがおバカでけなげ。そしてかわいい。

ガチ百合キャラ・サツキの人物像がますますはっきりくっきり。ハンバーガー屋での会話(p. 27)に代表される、報われずとも一歩もひかずにショーコにアタックをかけ続けるアホかわいさが、まずいいです。この人の場合、よくある強引なだけのセクハラ百合キャラとは違い、ある種いじらしい「恋は盲目」状態でこうなっているというのがポイント。ショーコのちょっとしたかわいらしさにただ一人気づいていたり、好きになってもらおうと空回りながらも努力したりするサツキの姿はけなげで、応援せずにはいられません。偶然ながらも実現したショーコとのキスシーン(p. 23)では、見ているこちらまで心拍数が上がってしまいました。

各キャラの人物像もくっきり

メインキャラそれぞれの欲求や弱点が明確で、人物像が1巻よりさらにつかみやすくなっています。各キャラの行動原理がはっきりしている分、キャラ同士のやりとりの面白みもパワーアップ。

ギャグのシュールさもナイス

もともとまゆの頭のキノコや犬ポリバケツ(貧乏の妖精)など、シュールなネタが多い漫画でしたが、2巻ではそれにさらに磨きがかかっているような。独特のテンポと簡潔なパンチラインが生み出す笑いは強力で、読めば読むほど癖になってきます。

まとめ

個性豊かなキャラたちが生き生き動き回っており、百合ネタも貧乏ネタも好調。特にガチ百合キャラ・サツキのけなげさとおバカさがたまりませんでした。シュールな笑いも堅調で、おすすめです。