石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

『ぷあぷあ?(4)』(コンノトヒロ、講談社)感想

ぷあぷあ?(4) (ワイドKC)

ぷあぷあ?(4) (ワイドKC)

エロネタ多め、百合は散漫

極貧美少女ギャグ4コマ、第4巻。百合キャラ・サツキは3巻と同じく散漫なニンフォマニアっぷりを発揮中。女の子同士のエロネタがありさえすれば満足できる方にとっては良い作品なのかも。エロ以外のギャグの不条理な笑いや、貧乏ネタはよかったです。

百合は散漫

サツキはもう、「視覚的・触覚的刺激さえあれば相手が誰でも欲情するキャラ」路線で固定されてしまっている感じ。一応ショーコにはやや強い反応を返してはいますが、あたしの目には特に百合百合しいとは映りませんでした。ただのニンフォマニアの役を振られた百合キャラ、それだけ。マゾヒスト設定が効いてか、女の子を襲う性的プレデター(これもへっぽこ百合にはよくある設定ですよね)として描かれてはいないので、そこは評価できるかなと。

不条理ギャグ&貧乏ギャグは秀逸

2巻あたりでピークかと思われたシュールな笑いが復活しています。「ビーバー!! ビィィバァァ!!」(p. 12)、「冬虫夏草」(p. 94)など、理屈を越えた謎の現実感で笑いを取りに来るセンスはさすが。また貧乏ネタも1巻あたりよりはるかにこなれており、家庭内だけで通用する通貨「ビボ」(p. 13~)や全結川が泣く映画上映(p. 21)など、地に足のついたいじましさが良かったです。

まとめ

シュールなギャグや貧乏ネタはよかったのですが、百合方面に関しては食い足りない感じ。ニンフォマニアックな百合キャラという設定そのものが既に古いし、単に「女体(誰のでも)を見たり触ったりすると興奮します」というだけじゃ、「女に飢えたシスヘテロ男子とどこが違うの」としか思えないんですよ、個人的に。そこが残念でした。