石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

カナダのカトリック校の生徒たち、レインボー靴下で卒業式に出席

rainbow socks
rainbow socks / lazulisong

カナダのカトリック系中等学校の卒業生たちのうち半数以上が、学校のゲイ・ストレート・アライアンス(LGBTとその支持者が共にLGBTの支援・啓発活動を行うクラブ)を支持すると表明するため、レインボーカラーの靴下をはいて卒業式に出席しました。

詳細は以下。

Vanier Catholic graduates wear rainbow socks to ceremony - North - CBC News

卒業生たちの様子はこんなです。かわいいなあ。

この学校、ヴァニエ・カトリック・セカンダリー・スクール(Vanier Catholic Secondary School)はユーコン州にあります。カトリック校なだけあってか、同校の方針ではつい最近まで同性愛は「憂慮すべき混乱」("grave disorder") とされていたそうです。生徒たちはこれに抗議し、ゲイ・ストレート・アライアンス(GSA)を認めるよう要求。ユーコン・テリトリーの政府からも、公立校でアンチゲイな方針はまかりならぬとのお達しがあり、学校は昨年ようやく方針を変えたのだそうです。GSAの創設も認められました。

2014年5月31日におこなわれた卒業式では、オープンリー・ゲイの生徒リアム・フィネガン(Liam Finnegan)さんと友人のケイト・パワー(Kate Power)さんの呼びかけで、卒業生全81名のうち約45名がレインボーカラーのソックスをはいて出席しました。フィネガンさんは、クラスメイトが卒業式で支援を表明してくれるのを見るのはすばらしいことだったと語っています。

あのカナダで、しかも公立校で、昨年までそんなアンチゲイな方針が存在していたことにまず驚きました。でも、そこから先の生徒たちの行動が、やっぱりカナダだなあ。言っておくけどこの学校、オープンリー・ゲイの生徒は2名だったらしいですよ? それでも、卒業生だけで45名もの生徒がレインボーの靴下をはいたんです。「マイノリティの味方をするのはマイノリティだけ(ゲイの味方はゲイだけ、女性の味方は女性だけ、みたいな)」という謎の信念がはびこっている日本と、そこが大きく違うと思います。この子たちがつくる未来が、あたしは楽しみです。