石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

モスクワのゲイ・プライドで少なくとも2名が逮捕

Rainbow Focus
Rainbow Focus / LimeSpiked

2014年6月1日、モスクワで、無許可のゲイ・プライド・パレードを開催したとして少なくとも2名が逮捕されました。

詳細は以下。

At Least Two Arrested At An Unsanctioned Gay Pride Parade In Moscow

「無許可の」と冒頭に書きましたが、モスクワではLGBT側が届け出を出しても市当局が認めようとしないので、結局無許可のパレードにならざるを得ないという事情があります。なお当局の言い分は、「(LGBTたちによる)抗議が暴力につながる恐れがあるから」許可しないんだそうです。おっかしいなー、毎年、警察がパレード参加者に一方的に暴力をふるってるところしか見ないけどなー。

同性愛者たちは当日、モスクワの市長執務室の外に集まり、レインボーフラッグをかかげてパレードを敢行。


もちろん当局と衝突。

↓警官に腕をつかまれる女性。ツイートの内容が皮肉です。訳すと「これがプーチンが危険だと思っている人々なのだ」。

↓コンチータ・ヴルスト風のヒゲを描いて参加した女性が拘束されているところ。

動画もどうぞ。


Russia: Muscovites defy rally ban with gay rights protest - YouTube

APの報道では逮捕者は2名とされていますが、НТВ.Ruなどロシア語の報道では6名となっているところもあります。

なぜそんなリスクを冒してまで抗議するのか。これについては、ブラック・パンサー党の初期メンバー、エルドリッジ・クレヴァーの以下の名言で説明できると思います。

「世界にはもはや中立など存在しない。人間は、解決する側に回るか問題の一部となるかのどちらかだ」

"There is no more neutrality in the world. You either have to be part of the solution, or you’re going to be part of the problem."

逮捕覚悟でパレードしたこの人たちは、「解決する側に回る」覚悟を決めてるんですよ。