石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

『Faking It』1×08 "Burnt Toast"感想

Champagne
Champagne / Sam Howzit

MTVの高校生レズビアンコメディ、シーズン1最終回。最初から最後までクソな回でした。この期に及んでシーズン2の製作が発表されたらしいけど、誰が見るのよこの続き。単純にエイミーの失恋で終わらせてくれた方がよっぽどよかったよ!

この回の予告編はこちら。

何がどうクソだったのかというと、以下の通りです。

  • オープニングシーンからエンディングシーンまで男女恋愛&セックス超マンセー。陶芸のシーンは『ゴースト ニューヨークの幻』の安っぽいパロディーで、しかも射精のメタファーつき。
  • 「レズビアンは実は男とセックスしたがっている」というポルノ的ステレオタイプが恥ずかしげもなく登場。
  • 前々から指摘されていた「リアム・ザ・レズビアンの征服者」("Liam the lesbian conquerer")路線がウザいほど明確に。
  • カーマの「操作的・支配的で息をするように嘘をつくサイコパス」っぷりもとどまるところを知りません。
  • つーか何故こんなサイコパス・カーマがもてまくるのか理解不能。
  • シーズン2まで引っ張るためだとしても、あれもこれも消化不良すぎ。
  • 誰が見るんだシーズン2。

たったの全8話でここまでダメになるドラマも珍しいのでは。AfterEllenのトリッシュさんが「ハリウッド/レポーター」でこの最終回について「MTVはレズビアンのセクシュアリティがわかっていないということを明確に示している」と分析していますが、あたしも100%同意です。シーズン最終回がこのざまでは、結局このドラマで描かれるレズビアニズム自体がフェイクだったとしか思えません。結局主人公は最初からリアムであり、インクルーシブな校風も「レズビアンを詐称したことで人気者に」という設定も、単にステレオタイプなレズビアン・ソフトポルノを今風に見せかけるためのお飾りにすぎなかったのでは。

この分だと第2シーズンはせいぜい「リアム・ザ・レズビアンの征服者」が「センシティヴで正直なボク」を気取りつつ張り切ってチンコを振り回し、サイコパス・カーマと哀れなエイミーが適当にお色気シーンを提供するだけの、つまんねえハーレムものにしかならないんじゃないの。そんなわけでサイッテーの最終回でした。よほど大きな路線変更がない限り、第2シーズンは見ないつもりです。