石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

イスタンブール・プライドに10万人以上が参加 宗教的圧力に負けず

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トルコで2014年6月30日、イスラム教国では最大のLGBTプライド「イスタンブール・プライド」が開催されました。今年はラマダンの時期と重なるため、宗教界からの批判が大きかったとのことですが、それでも10万人以上が平和に街を歩いたそうです。

詳細は以下。

Turkey: Thousands march in Istanbul Pride despite religious objections · PinkNews.co.uk

↓プライド・パレードを上から見た図。なるほど、すんごい規模。

↓プラカードの意味は「 同性愛ばんざい!」みたいな感じでしょうか。

↓コンチータ・ヴルスト風の参加者も。

トルコでは同性愛は違法ではないものの、性的少数者への偏見や誤解は決して少なくありません。2010年には家族相が「同性愛は病気」と発言して批判を浴びました。トランスジェンダー女性のジャーナリストMichelle Demishevichさんが道で出会った女性から「おまえは男か女か」と難癖をつけられて殴られた事件では、被害者のはずのDemishevichさんがなぜか起訴されてしまい、裁判官相手に「レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランス、インターセックスのコンセプト」について説明するところから始めなければならなかったとか。結局加害者側が罰を受けることになったそうですが、「とても大変な裁判だった」とDemishevichさんは語っています。

そんな中、このイスタンブール・プライドがどんな意味を持っているのか。SBS Newsが参加者のこんな声を紹介しています。

「わたしはまだ父にも、母にも、友人にもカムアウトしていません」と、プライド参加者のSenef Cakmakは語った。「今日は1年でただ1度自分自身でいられる時なのです。誰からも隠れなくていいのです」

"I have not 'come out' yet to my father, my mother or my friends," protester Senef Cakmak said. "Today is the only time of year that I am myself. I don't have to hide from anyone."

性的少数者が全員1年365日常に自分自身でいられるような世の中であれば、プライド・イベントなんていらないんですよね。現実にはまだそうなっていないから、これだけの人が集まるわけで。日本では「イスラム圏は宗教上の弾圧が激しいからゲイはいない/少ない」と謎の誤解をしている人もいるようですが、「イスタンブール・プライドの写真を見ろ」と言ってやりたいです。