石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

「パニック・アット・ザ・ディスコ」、HRCへの寄付でアンチゲイ教会に対抗

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米国のロックバンド「パニック・アット・ザ・ディスコ」(Panic! at the Disco)が、アンチゲイな教会からの抗議に対抗するため、人権団体ヒューマン・ライツ・キャンペーン(HRC)に1000ドル寄付すると発表しました。同バンドと教会間のTwitterでのやりとりが笑えます。

詳細は以下。

Panic! at the Disco Counters Westboro Baptist Church Picket With Donation | Advocate.com

「パニック・アット・ザ・ディスコ」のリードボーカル、ブレンドン・ウーリー(Brendon Urie)は自らのセクシュアリティを「流動的」だとしており、「同性愛も両性愛も試したことがある」と公表しているのだそうです。アンチゲイなデモ活動で悪名高いウエストボロ・バプティスト教会はそれが気に入らず、コンサート会場で抗議運動をすると宣言。

これに対し「パニック・アット・ザ・ディスコ」は、「抗議に現れた教会員ひとりにつき20ドルをHRCに寄付する」と発表。結果的には13人やってきたのですが、その後のTwitterでのやりとりが面白いんですよ。

まず、ウエストボロ・バプティスト教会のツイートがこちら。

訳「人数を数えたぞ、@PanicAtTheDisco! ピケ隊は13人だった! しかし厳密に解釈するならば、無数の天使も勘定に入れねばならんぞ!」

確かに13人写真に写ってますが、何ですか「無数の天使」て。何かヤバめのお薬でもキメてるんでしょうか。それとも、こう言えば寄付をあきらめるとでも考えたんでしょうか?

これに対する「パニック・アット・ザ・ディスコ」の答えがふるってます。

訳「今日HRCに寄付する合計金額をアップデートしてくれてありがとう。20ドル×13じゃ少ない。1000ドルだって寄付するよ」

さらに、こう続くんです。

「このコンサートの総売上の5%も、HRCに寄付する」

というわけで、結局ロックバンドの側が株を上げただけで終わったんでした。

ちなみに、「アンチLGBTな抗議の数だけ人権団体に寄付をする」というカウンター作戦は、最近マサチューセッツ州セイラム市の市長も実行して話題になってます。同市では、性的指向による雇用差別をやめようとしない大学が市との契約を打ち切られ、市の所有するホールを使用できなくなったのですが、それを不服とするキリスト教右派から抗議の電話が殺到したんです。で、市長みずから「アンチLGBTな電話1本につき5ドルをNorth Shore Alliance of LGBT Youth(LGBTの若者を支援する団体)に寄付する」と発表したんですよ。

「アンチセクマイな人が抗議すればするほど、当のセクマイの助けになる」というのはうまいやり方ですよね。こういうカウンター、もっと広がるといいんじゃないかしら。

Panic! At The Disco: I Write Sins Not Tragedies [OFFICIAL VIDEO] - YouTube