石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

ウガンダ憲法裁判所「反同性愛法は無効」

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2014年8月1日、ウガンダの憲法裁判所が、同国の反同性愛法は定足数を満たさず可決されたものであるため無効であるとする判決を下しました。

詳細は以下。

ウガンダ憲法裁「反同性愛法は無効」、定足数満たさず可決 写真2枚 国際ニュース:AFPBB News

以下、AFPBB Newsより引用。

【8月2日 AFP】ウガンダの憲法裁判所は1日、過酷で「言語道断」と人権擁護団体などから批判されている同国の反同性愛法を、議会での採決手続きに不備があったとして無効とする判断を下した。

同性愛者に終身刑を科すことを可能にするウガンダの反同性愛法は、ヨウェリ・カグタ・ムセベニ(Yoweri Kaguta Museveni)大統領が今年2月に署名し、成立していた。

スティーブン・カブマ(Steven Kavuma)裁判長は、同法は必要な定足数を満たさずに議会で採決され、法制化の過程が憲法に違反していたとして、同法は無効だと述べた。

ウガンダは同性愛嫌悪が強い国として知られています。タブロイド紙が同性愛者の顔写真と住所を晒して「殺せ」と煽ったこともあれば、本当に殺されてしまった人もいます。問題の反同性愛法は、2009年の時点では「悪質な」同性愛者は死刑、同性愛者を通報しない家族や友人は最高で懲役7年という形で法案が提出されていました。その後国際的な非難を受けたものの、「同性愛行為と同性婚は死刑ではなく終身刑とし、通報しなかった場合の処罰はなし」という形に変わっただけで、結局2014年2月に成立国内のLGBTからも、海外からも、人権侵害であるとして抗議を受けていました。

この法律がようやく無効と判断されたのは喜ばしい限りですが、気になるのはこのあたり。

オフウォノ・オポンド(Ofwono Opondo)政府報道官は、同法は内容の問題ではなく手続き上の不備で取り消されただけで、同法は依然として有効だと述べた。

差別をやめる気、まったくなさそう。

つい最近、ウガンダ人のラッパー、ボビー・ワイン(Bobi Wine)が、「ホモを全員焼き殺せ」という歌詞を問題視され、英国での仕事を失ったばかりでしてね。この人の言い分がすごかったの。悪質な同性愛行為が終身刑になるだけで、死刑ではないのだからいいじゃないかとか、アフリカ人の99パーセントがゲイ嫌いだとか、同性愛を嫌うのは文化だとか、いけしゃあしゃあとそんなことを主張してるんですね。「ああ本当にお国ではホモフォビアが野放しなのね」と思って見てたんですが、今回の政府報道官の反応を見て、「やっぱり」としか思えませんでした。次は「手続き上の不備」なしでまた法を成立させて終わりなんじゃないの、これ。

ヨーク大学社会学准教授のポール・ジョンスン( Paul Johnson)博士によれば、ウガンダは今回の判決を不服として最高裁に上訴することもできるし、議会が反同性愛法を再度制定することも可能なのだそうです。だからやはりこれは「無効判決が出たよ、よかったね♥」で終わりじゃないわけ。今後の動向を注意深く見守って行かねばと思います。