石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

元ミス・スペインがInstagramでカミングアウト

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2008年と2013年にミス・スペインに輝いたパトリシア・ユレナ・ロドリゲス(Patricia Yurena Rodríguez)さんが、女性パートナーと撮った写真をInstagramにアップロードし、カミングアウトを果たしました。

詳細は以下。

The Former Miss Spain Came Out In A Touching, "Impulsive" Instagram Post

ロドリゲスさん2014年8月20日、恋人でミュージシャンのVanessa Kleinさんとのこんな写真をInstagramで発表しました。キャプションは「ロミオとジュリエット」。下になっている方がロドリゲスさんです。

その3日後、こんな写真もup。

これらの写真について、本人のコメントはこんなです。

訳:「(写真は)自然に、そして衝動的に発表しました。支援の声を降り注いでくださったことに感謝します、そして……みなさん、すべてのコメントをありがとう」


IB Timesによれば、ロドリゲスさんは今年2月、ブログでセクシュアリティについての悩みを綴ったエントリを上げ、その中で「いつか誰も人のセクシュアリティを決めつけず、ホモフォビアもなく、カミングアウトの必要がない社会に住みたいが、理想が現実になるのを見たければ、歴史を変える勇気が必要だ」(要約)と書いていたのだそうです。今回のInstagramでのカミングアウトについては、地元紙La Opinión de Tenerifeに対し、「後悔はしていないし、あのようにしたのは自分の人生に満足しているから」と述べているとのこと。

レズビアンのミスコン参加者は既に珍しくありませんが、2度もミスの座に輝いてからカミングアウトした人というのは彼女が初では。さらに言うと、ローカル・チャンピオンならまだしも、1国を代表するビューティー・クイーンでオープンリー・ゲイな人というのも初なんじゃないかと思います。その意味で、まさにこれは歴史を変えるカミングアウトだったのでは。

さて、BuzzFeedのコメント欄にはお決まりの「どうしてそんなプライベートなことをネットに載せるんだ、家族や友人が受け入れてればそれでいいじゃないか」(要約)という意見がわいていました。それに対する切り返しのコメントがおもしろかったです。

どうして異性愛者カップルは自分たちの写真をネットに載せるの?

Why do straight couples post pictures of themselves on the internet?

この1文に尽きますな。ヘテロカップルのupするラブラブ写真はおとがめなしなのに、同性同士のカップルだけ「プライベートなもの(だから見せるな)」と決めつけられるいわれはないよね。こういう不平等がまだまだなくならない世の中であるからこそ、ロドリゲスさんはカミングアウトを決意されたのではと思います。