石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

米ユタ州の広告代理店、「神はゲイを愛する」看板を拒否

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「アンチゲイ教会の地元に『神はゲイを愛する』看板登場 次はユタ州か」の続報。米国カンザス州での成功に続き、ユタ州でも巨大看板を出そうとした「神様」でしたが、同州の広告代理店からは、もめ事を避けたいという理由で拒否されてしまったそうです。

詳細は以下。

Utah Advertising Companies Reject "God Loves Gays" Billboards

この「神はゲイを愛する」("GOD LOVES GAYS")の看板というのは、Facebookで「神様」(God)として人気を博しているコメディアンの方がクラウドファンディングで資金を集めて進めているプロジェクト。当初の計画は、ホモフォビアで悪名高いウエストボロ・バプティスト教会のあるカンザス州トピカに巨大看板を立てようというもので、それは無事実現しています。

看板の実物はこんな。

資金調達が好調だったため、次はユタ州にも同様の看板を設置するはずでした。しかし、当のユタ州の広告代理店ふたつに、「デリケートな問題だから」という理由で断られてしまったのだそうです。

リーガン・アウトドア・アドバタイジング(Reagan Outdoor Advertising)社の言い分は、広告看板を立てる土地は同社所有のものではなく、議論の的になるような広告は出せないという契約を結んでいる場所もあるというもの。一方、イェスコ(YESCO)社は書面で次のような声明を出しているそうです。

一私企業として、イェスコは広告設置の要請はすべて慎重に判断しています。当社はセンシティブな宗教上、社会的、または政治的利益を推進していると解釈される広告の受け入れは避けております。

“As a privately owned company, YESCO carefully evaluates all requests for advertising placement. We avoid accepting advertisements that are interpreted as advancing sensitive religious, social, or political interests.”

これに対し「神様」(God)はこのようにおっしゃっています。

(これらの広告代理店が)神、愛、ゲイという単語を同じ文章の中で使うことを恐れていることは理解しておる。なぜ、わしには言論の自由が認められんのじゃ? は? ここはアメリカではないのか? すまんな、アメリカだと思っておったんだがな。

“I understand that [the companies] fear using the words God, loves, and gays in the same sentence. Why am I not allowed to have free speech? Huh? Isn’t this America? Oh, I’m sorry, I thought this was America.”

「神様」は今後もこのキャンペーンを続け、ユタ州での看板設置の道も探すとのことです。

なんかねー、広告代理店2社の言い分から、「私たちは差別しませんよ☆でもお客様の意向には逆らえませんから」的な、差別のアウトソーシングの匂いがプンプンすると思うんですよねー。そういうお土地柄だからこそこういうキャンペーンが必要だということを、はからずも体現しちゃってますね。

最後に、「神様」のステキなおことばをもうひとつ紹介しておきます。

訳:「1978年、モルモンの神は黒人に対する考えを変えた。何年になったら、モルモンの神は同性愛者に対する考えを変えるのか?」

追記(2015年6月25日)

2015年6月、ついにユタ州でもこの看板が立てられました。しかも、2箇所で。