石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

カートゥーンネットワークが初のゲイキャラ放送(動画)

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米国が本拠地のアニメ専門チャンネル、カートゥーンネットワークが、初めてゲイの登場人物が出てくるアニメ番組を放映しました。番組名は『クラレンス』(Clarence)。米国発の子供向け作品です。

詳細は以下。

Cartoon Network Airs First Gay Characters Only After Making Sure They Aren’t Too Gay / Queerty

ゲイキャラが出てくるシーンはこちら。待ち合わせの場面という設定のようです。

かわいいもんでしょ。でも、声優で脚本家のスペンサー・ロスベル(Spencer Rothbell)氏によると、当初の案ではキャラクタが花を持っていて、キスは唇にすることになっていたのだそうです。ネットワークはそれが気に入らず、妥協案としてこの程度の表現にとどめられたということみたい。それでもやっぱり、ロスベル氏がブログに掲載した意見の通り、「何もないよりはまし」。

元記事からリンクされているList of animated television programs with LGBT characters - Wikipedia, the free encyclopedia(このページ、日本発の作品が大量に紹介されてておもしろいです)を見る限り、別に米国内で放送されるアニメに同性愛者が登場するのはこれが初めてではないんですね。それでもなお、子供向けの局であるカートゥーンネットワークがついにゲイキャラを出したというのが画期的なわけですよ。ほら、ディズニー・チャンネルが『グッドラック・チャーリー』で初めてレズビアンカップルを登場させたのが画期的だったのと同じ文脈で。

あたし子供の頃『セサミストリート』見てて、「アメリカの子供番組って車椅子の子がごくあたりまえに出てくるんだ!」と驚いた記憶があるんですよ。そのうち、それと同じぐらいあたりまえに、子供向け番組全般に同性愛者のキャラが出てくる時代が来るのだと思います。存在を無視されている現在の方がおかしいんだからね。10年20年たってから「昔はこの程度の表現で大騒ぎだったのよ!」と笑い話になってるといいなあ。