石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

ベトナムが同性婚禁止を撤廃(でも式やパーティーができるようになっただけで、法的権利保障なし)

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2015年1月1日、ベトナムが婚姻家族法を改訂し、同国での同性婚禁止を撤廃しました。ただし、これは単に「同性同士で式を挙げても当局がやめさせたり、罰金を取ったりしない」というだけの話で、同性婚カップルへの法的な権利保障はないとのこと。

詳細は以下。

Same-sex marriage no longer banned in Vietnam – but still not recognized | Gay Star News

ベトナムでは1992年から同性婚が禁じられており、2012年5月には、キエンザン省ハーティエンでおこなわれた男性同士の結婚式を当局が止めさせ、罰金を科したことが大きく報じられました。その2ヶ月後、司法大臣が同性カップルにも法的なフレームワークが必要と発言。2013年には、同居中の同性カップルに資産や子供に関する法的権利を与える法案が起草されました。しかしながら、国会の社会福祉委員会は2014年、この法案から、法律上の身分関係や法的権利に関する条項を削除。結果として、2015年1月1日の法改正では、「同性同士で結婚式を挙げることは禁止されないが、結婚しても政府による権利保障はない」という中途半端なことになってしまった模様。

DTiNewsによれば、同国法務省経済民事法制部(Ministry of Justice’s Department of Economic and Civil Legislation)のBui Minh Hong氏は以下のように説明しているとのこと。

「(同性カップルは)結婚パーティーをして一緒に住むことはできますが、この結婚は婚姻証明書で法的に認められるものではありません」

"Tthey can organise wedding parties and live together but their marriage is not legally recognised by a certificate of marriage,"

えーと……単に「式を挙げて同居しても罰則の対象にならない」というだけなら、それ、今の日本と同じなんじゃ……。

というわけでこのニュースを「アジア初の同性婚実現!」みたいに受け取るのはちょっと違うと思うんですね。せっかく同性カップルの財産権や相続権、養子をとる権利などを保障しようという動きがあったのに、法案の最終稿でそれが潰されてしまったという、惜しい話だと思います。大きな一歩ではあるけれども、まだまだ先があるわけで、そこを忘れちゃいかんよね。