石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

タイ、新憲法で「第3の性」(サード・ジェンダー)を認める方向へ

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2014年のクーデターで旧憲法が停止されたタイで、新憲法草案に「第3の性」という語が記載される見通しだそうです。起草委員会のスポークスマンは、「人間は男と女だけではない」「我々はすべての性を平等と認める」と述べているとのこと。

詳細は以下。

CNN.co.jp : タイの新憲法、「第3の性」認める方向

(CNN) タイが同国史上初めて、憲法で男性でも女性でもない「第3の性」を認める公算が強まっている。

新憲法案を作成している憲法起草委員会の広報担当者は、「男性または女性として生まれた人が、性別を変更したり、違う性別で生きたいと思うことは人権に当たる」と指摘。

「国民は性別変更の自由を認められるべきであり、憲法や法によって平等に保護され、公平に扱われなければならない」との見解を示した。

第3の性では、個人が男性または女性のいずれかである必要がなくなり、自分の性別を自分で決められるようになる。

これはまた画期的な。インド、パキスタン、ネパール、バングラデシュなど「第3の性」(サード・ジェンダー)を公的に認めている国は他にもありますが、憲法に明記するっていうのは新しいんじゃないかと。CNNによると「新憲法を承認するかどうかは8月6日に決定される」とのことですが、この部分がヘンに改変されずにちゃんと認められるといいなー。

そうだ、改変で思い出したんですが、このニュースを報じたライブドアニュースの見出しが珍妙すぎて笑いました。こんななんですよ。

「第3の性」はジェンダーのカテゴリで、同性愛は性的指向のカテゴリ。まったく別のものなのに、なぜそこを混ぜちゃうの。トランスジェンダーやトランスセクシュアル、ヒジュラ、Xジェンダー、ジェンダークィア、インターセックス等々の人たちの権利にダイレクトにかかわるニュースを、あたかも「同性愛者の」権利であるかのように報じられても、当の同性愛者のあたしは困るよ。まるで他の人あてのバースデーケーキが誤配でウチに届けられちゃったみたいな気分だわ。

ちなみにライブドアニュースのソースである日本語版ロイターでは、見出しはこうなってました。

つまり「同性愛者の権利」云々はなし。ライブドアニュース同様ロイターの記事を配信しているアメーバニュースでは、この見出しがそのまま使われています。となると、なぜライブドアニュースではわざわざ「第3の性=同性愛者の権利」であるかのごときまぎらわしい見出しが採用されねばならなかったのか、余計にわからなくなってきます。「ゲイは女に、レズビアンは男になりたがっている」みたいな古臭い偏見を、今さら広めようとでもしてるのかしらね? それってまさしく「第3の性」が認められつつある時代の流れに逆行するものだと思うんだけど、誰もチェックしてくれる人はいなかったんでしょうか?