石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

PFLAGが新CM 映像がレトロ調な理由は……(動画)

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LGBTQとその家族・友人・アライのための団体「PFLAG Canada」が、Nobody's Memoriesと題された新CMをリリースしました。レトロ調の映像と最後のキャッチコピーがぐっと来ます。

詳細は以下。

PFLAG's Powerful New Ad Celebrates "All The Weddings That Never Happened"|The Gaily Grind

CMはこちら。

ナレーションの最初のあたりを訳してみます。

これはだれの思い出でもない。アルバムの中にもない。心の底にもない。だれの思い出でもないんだ。

「なにか借りたもの」はなかった。「青いもの」もなかった。ウエディングアイルを歩いた者もいなかった……

These are nobodys' memories. They aren't found in photo albums. Or at the bottom of anyone's heart. These are nobody's memories.

There was nothing borrowed. Or blue. No one walked down the aisle...

画面がレトロ調なのは、そういうわけ。テレビの縦横比が4:3だった時代にも、いやそれ以前にも同性カップルはいたけど、偏見や同性愛嫌悪のために誰も結婚できなかったという話なんですよ、これ。

CM最後のキャッチコピーは、こう。

決して現実のものとはならなかった、すべての思い出のために。

結婚を誰にとっても、どんな場所でも法律で認められたものにしよう。

For all the memories that never happened.

Let's make marriage legal for everyone, everywhere.

同性婚はカナダでは既に合法とされていますが、まだ合法ではない国や地域も世界にはたくさんあります。PFLAG CanadaはこのCMを機にChange.orgでの署名に参加してほしい、TwitterまたはInstagramでハッシュタグ「#LoveMadeLegal」で自分のラブストーリーや、結婚式の写真・動画などをシェアしてほしいと呼びかけています。このハッシュタグでシェアされたものは、http://lovemadelegal.com/でまとめて見ることができる模様。CM公開からまだ1日しかたっていないものの、既に何枚か写真が集まっているようです。今後もっと増えるんじゃないかな?