石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

ブラジル化粧品ブランドのゲイCMがかわいすぎ。でも本国ではバックラッシュも(動画)

オ・ボチカリオ オードトワレ グラムール GLAMOUR 女性用 香水 75ml

ブラジルの化粧品ブランド、オ・ボチカリオ(O boticário)が、バレンタインデーをテーマとしたCMに、女性同士、男性同士、異性同士のカップルを登場させました。すんごくキュート。しかし本国ではバックラッシュも起こっているようです。

詳細は以下。

Gay-themed advert prompts calls for boycott of Brazil cosmetic brand | Gay Star News

CMはこちら。

なぜこの6月にバレンタインの広告なんだろうと思ったところ、ブラジルのバレンタインデーは6月12日なのだそうです。このCMは同社のユニセックス向けフレグランスの販促を狙ったもので、先週公開されて以来、賛否両論が巻き起こっているとのこと。

「賛」の方は、同社のFacebookページや、この動画のYouTubeコメントでたくさん見ることができます。機械翻訳でざっと読んでみたところ、前者には「おめでとう、美しい広告だ」、「平等な企業だ」、「このコマーシャル大好き」などがあり、後者では「この動画に大騒ぎ? 上がり続ける税金の心配でもしとけば」、「自分はパワーレンジャーを見て育ったが火花を発したりしない(だから子どもがこのCMを見てもそのせいで同性愛者になったりしない)」など、バックラッシャーをたしなめるものが多く見受けられました。

「否」の例としては、以前からアンチゲイな発言で知られているプロテスタント教会の牧師さん、Silas Malafaia氏が提唱している、オ・ボチカリオ製品のボイコット運動が挙げられます。この牧師さん、言い分が日本のホモフォーブのみなさんと大差なくて笑っちゃう。「わたしには男性と女性(の関係)を守る権利がある。我々はマジョリティだ」だそうですよ。このCMではヘテロカップルだってちゃんと平等に扱われているのに、何から何を「守る」つもりなんですかねえ。自分たちが特権的にすべてを独占できなくなると「不当に迫害されている被害者」ぶり始めるという、よくあるマジョリティの醜態よね。

G1によれば、ブラジルの広告自主規制評議会(National Council for Advertising Self-Regulation)にはこのCMに関する苦情が少なくとも20件寄せられており、同評議会が判断を下すまでの間、同CMは引き続き放映されるとのこと。オ・ボチカリオには、阿呆なバックラッシュに負けずにキャンペーンを続けてほしいです。バレンタインデーに誰が誰に贈り物をしようと、第三者の知ったことじゃないんだからね、まったく。